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ボードゲームレビュー
アクア・スフィア ☆☆☆☆☆☆☆☆
海底調査基地アクア・スフィアでの調査チームを率いるリーダーとなって,さまざまな調査アクションを指揮し,最も優れた調査リーダーを目指します。
見るからに複雑そうな様々なボードや駒類を準備します。ランダムに組んだ調査基地を中央に設定,隣に本部を置き,さらに各自にはプレーヤーボードと基礎研究所が。科学者やらボットやら潜水艦やらと細かな駒も配置。プレイ人数によって準備の仕方も細かく違います。
これが本部ボード,ここでは,調査基地でどんなアクションをするのかを計画していきます。アクションは7種類。技師は一番下のセクションから,矢印に従って移動するので,計画できるアクションの順番も制限されます。また,アクションの配置は,配置カードによって毎回変わっていきます。
こちらは個人ボード。駒置き場であると同時に,先に本部で決めたアクションをするためのボット置き場でもあります。計画できるアクションは一度に2個まで。
で,実際にいろいろなことが起こるのがメインの調査基地。初期設定でそれぞれのボットや潜水艦などがある程度配置され,3人プレーなので中立の黄色い駒も一部置かれています。アクションは,緑が自分の研究所の拡張,赤がカードの獲得,黄色が時間マーカーの獲得,紫が大ダコ退治,黒がクリスタルの獲得,白が特別プログラムの設定,青が潜水艦の配置。
メインのアクションは,ざっくり言うと,本部で決めて自分のボードに計画して置いたボットを取って,調査基地のアクションしたい場所で使う,といったところ。基地にいる科学者があちこち移動して,ボットをセクターの中央に配置してプログラム実行といったイメージです。
フェルトの作品らしく,どのアクションもいろいろしたいのに,本部のアクション順がうまくいかないとか,移動するのに時間が足りないとか,とにかくいろいろ悩ましくじりじりすることが多くて・・・。
たくさんのことがしたいのに,全部で4ラウンドしかありません。後半になるとこんなににぎやかに。ラウンドごとの得点計算も大事で,基地の中での優位度の得点,持っているクリスタルの数,残っている大ダコの減点と計算されていきます。今回,最初の2ラウンドで青に基地の優位点を持って行かれたのがそのまま最後の点差になってしまいました。
自分は基礎研究所を最大の点数で完成させましたが,最初の点差を埋めることはできず6点差で惜しくも敗退。途中無駄なアクションの計画をしてしまったことも,追いつけなかった原因かもしれません。
フェルトの作らしく様々な要素盛りだくさん,すべてを網羅することはできないので,毎回いろいろな展開を悩ましく楽しく遊ぶことができます。得点の方法はたくさんありますが,ゲーム終了時の加算は,自分の研究所の完成状態こそ,ある程度の得点源となるものの,他には微々たるものなので,ゲーム中の得点加算が重要。しかし,何かと保有数の制限があったり,得点時の条件もあったりと一筋縄ではいきません。すごく重そうに見えますが,非常に分かりやすい流れになってて,実はプレイしやすい,とてもバランスの良い好ゲームです。
※2015.3.18
アクア・スフィア(Aqua Sphere) ゲームデータ
○デザイン Stefan Feld
○発 表 2014年
○メーカー Pegasus Spiele
○2〜4人用 約60-90分
○難易度 やや重め
○駿河屋で購入