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ボードゲームレビュー

アクイレイア　☆☆☆☆☆☆☆☆　

ここはローマ帝国第二の都市，アクイレイア。裕福な貴族なって，部下を使って文化・闘技・建築などで勢力を強めていこう。最も権勢を誇ったものが勝利を手にします。

基本は部下駒５人を派遣してアクションを行うワーカープレイスメントです。ボードはこんな感じ。右上が市場，下の方に闘技場，競技場，左の方に劇場，上が港で中央がフォーラムで建物を建築する場所がたくさんあります。お金は金銀銅の３種類ですが，アクションを使った両替以外は両替できません。

手番には１個ずつ順番に部下駒を配置していきます。市場では詐欺でお金を手に入れたり，武器や馬や奴隷を買ったりします。闘技場では戦いの結果で銅貨や勝利点などが，競技場でも戦いの結果で金貨・銀貨や勝利点カードなどを手に入れます。劇場では最後に勝利点の基礎となるカードを競りで手に入れます。フォーラムでは工房や別荘を建て，港では工房を活性化して勝利点を得たりとたくさんのやることがあります。自分は黄駒，競技場での戦いに備えて黄金の馬カードを買い，後は闘技場やその競技場に駒を配置。また，右下にはタイブレーカートラックがあり，ここにもタイルを置きます。スタートプレーヤーの権利や戦いでの引き分けを勝ちにすることができるのです。

上の緑は市場の銀行，ここだけで持ち金の両替ができるのですが，それプラス４勝利点入ります。緑は結構ここを使って前半からコツコツと勝利点を確保していました。それも結構じわーっとダメージに。カードの市場は一番左を取ると，追加で山札１枚ももらえるお得な場所。武器のカードとその下の奴隷のカードは闘技場で，馬のカードは競技場で戦力を高めるので確保しておきたい。

さて，闘技場。自分も含めて３個おいてあります。その下の戦力トラックで戦力を比較。最初の場所の戦力に赤いダイスによる戦力，手持ちのカードによる戦力＋青いダイスを取っていればそれも使っての総合戦力で戦いが決まります。同点の場合はその下のタイブレーカーの位置で決定。ここでは赤がトップで，自分は２位でした。銅貨や勝利点か奴隷カードが手に入ります。

競技場では馬車レースが行われています。駒をおいた場所の得点と赤いダイスの目，馬カードの追加とさっきの青いダイスの残りを使って戦力アップです。ここでは金・銀貨と手前にある勝利点カードが手に入ります。勝利点カードは直接点になるものと，最後に別荘とのかけ算で得点になるものがあり，後者が結構強い！

中央のフォーラムが建物を建設する場所。２カ所は建築とその点数，２カ所は建てるだけ，１カ所は２個建てれるようになっています。この建物が重要。まだ自分は１軒も建てることができていませんが，ここで２軒建てる予定！左側が個人バンクと工房で，港の活性化によってお金か勝利点が手に入ります。右側が別荘で，さっきの勝利点カードの色と別荘の色とで最後に大きな勝利点に。ここを緑に好きなようにやられてしまったのが最大の誤算。

自分は活性化で得点になる工房を建設。必要な資金や奴隷を支払って建てます。このあと向こうに見えている港で活性化すると，この場合９点入るのです。

あと写真に撮っていませんが，劇場は別荘とのからみで勝利点になるカードを競りで取る場所。硬貨を１枚ずつ足してせり上げていきます。出し方に制限があるので，手持ちの硬貨の種類と数によっては，競りに参加もできないこともあってなかなか難しい(持ち金は公開情報)。だいたい毎ラウンド港の活性化で勝利点は稼いでいましたが，緑の別荘とカードが脅威となっていました。

結局予想通り緑が別荘と青の得点カードですさまじい点を取り逆転負け。40点の差となってしまいました。

　いやなかなか楽しかったです。ワーカープレイスメントなのでルールはシンプルですが，いろいろな勝ち筋を考えながら駒をおいていくワクワク感は満載です。早い者勝ちなので狙いを誤ると結構痛いです(勝負は6ラウンド)。３種類のお金を上手に所持しながら，勝利点獲得を目指しますが，闘技場での勝利，工房の活性化だけでは苦しく，やはり，別荘とその色の勝利点カードの掛け合わせによる大量点がものをいいます。というか，今回は１人に取られすぎです。ダイスを使った戦力アップは，はずすことも多くて結構盛り上がりました。まだ国内にはないようですが，和訳もアップしておきますので気になった方はどうぞ。
※2012.1.4

アクイレイア（Aquileia）　ゲームデータ

○デザイン　Cielo d'Oro
○発　　表　2011年
○メーカー　Zoch Verlag
○３〜５人用　約90分
○難易度　　やや高め
○ドイツ・アマゾンで購入(約29ユーロ)