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ボードゲームレビュー
アトランティス ☆☆☆☆☆☆
11000年前にあった島国アトランティスが沈む前に,宝物を持てるだけもって脱出しよう!と言うゲーム
ゲームの開始はこんな感じ,島から大陸につながる脱出ルートを決められた規則に沿って並べるだけ。並べる形は自由。奥の島がアトランティスで,手前が脱出先の大陸。ここに自分の駒3人を到達させる。ルート上のタイルは,様々な宝物になっている。
手番にやることは簡単。手札をプレイし,自分の駒のうち1つを,そのカードと同じ色(宝物)のある一番近いタイルへ移動する。移動したら,そのタイルの直前のタイルを1枚取る。すると,1枚しかないタイルはなくなり海に!2枚重なっているところはとりあえず1枚目は大丈夫!と言うこととなる。
ぞろぞろ脱出を始めるアトランティスの住民たち,助けてくれ〜,早く脱出だぁ〜,でも,宝物も持って行かないともったいな〜い!!壺(茶)の5にいる黒駒は,そこに来たときに直前(真後ろ)のタイルを1枚得ている。そこは2枚重ねなので,下にあった壺のタイルが見えている。
ちなみに,このタイルの数字がそのまま勝利点となり,最後に残った手札も1枚1点となる。だから,ひたすら高い点数のタイルを集めれば良いわけだが・・・
ぎょえ〜道が沈んでなくなったぁ!!青駒がここへ来たときに直前のタイルを取ったら土地がなくなり,代わりに海のタイルが置かれている。後ろからやってきた赤駒ぴーーんち!
海を渡る方法は2つ。1つは海に宝物を捧げ,渡らせてもらう方法。海の両岸のどちらか点数の低い方と同じだけの宝物を捨てることによって渡れる。この場合だと,赤駒は価値1の宝を捨てれば先に進めるわけ。
ゲームが進んでいくと,あちこちの道が沈み,至る所海になっている。奥に見える赤駒は,場合によってはかなりの額の宝物を捨てなくてはならないはめに・・・
海を越えるもう一つの方法が橋!土地のタイルの間の海に橋を架けると無料で渡れる。ただし,橋は一人1つしか置けないし,一度置いたら動かせない。しかも,だれかが架けた橋は他の誰もが無料で利用できる。だから,どこでどういうタイミングで橋を架けるかが結構重要で,できれば漁夫の利とさせたくないところ。奥には,早めに架けてある2つの橋が,手前にはまだ使っていない橋が1つ。そうしてる間にも続々大陸に脱出者が集まってくる。
誰かが3人とも大陸へ脱出させたら,残りの人々も強制的に(海を渡る対価を払って!)大陸に脱出成功となりゲーム終了。一番勝利点の多い人が勝ち!今回は最下位に沈んでしまいました。
簡単なルールで軽めのゲーム感覚ながらも,手札とタイルの配置が思うようにならなかったり,橋の架け時のタイミングを考えたりと,十分悩みどころもあって楽しいゲームです。コースも毎回変わり,30分程度で終わるのでちょっとした時間に楽しむファミリーゲームとしては,とても良いのではないでしょうか。ちなみに,2010年オーストリアゲーム賞で大賞になったそうです。※2011.5
アトランティス(Atlantis) ゲームデータ
○デザイン Leo Colovini
○発 表 2009年
○メーカー Amigo
○2〜4人用 約30分
○難易度 少し低め
○ドイツ・アマゾンで購入(約10ユーロ)