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ボードゲームレビュー

雄牛のパーティ　☆☆☆☆☆☆☆　

クラマーのニムトの系統のカードゲームの第４弾(？)。今度は牛のマークを上手にたくさん集めて得点を稼ぎます。効率よく，自分の山札を作っていきましょう。雄牛カードも強力です。

３人でのプレー，１００枚のカードからランダムに２５枚抜いています。場には毎ラウンド人数分のカードの列を作り，各列２枚ずつ表向きに並べます。

手札は常に手元に戻るゼロカードと，数字のカード５枚，毎ラウンド手札はゼロカードと数字カード５枚の計６枚になるようにします。この手札から，数字カードかゼロカードを出してプレイします。

１枚選んで裏向きにして置き，一斉にオープンする，よくあるスタイル。

自分と左家がゼロカードで，右家が数字カードでした。数字カードをプレイした人から進め，小さい数字を出した人から順番に，任意の列のカードを全て引き取ります。右家は中央の列のカードを持って行きました。

ゼロをプレイしたら，山札から順番に引いて，カードの列を伸ばします。最大５枚まで伸びます。そして，次はまだ数字をプレイしていない人だけで行い，また，自分はゼロ，左家は数字でした。

残った自分だけでカードを引き取るまで続けます。５枚目まで出したら，即座に雄牛のカードが追加されます。この雄牛カードの牛マークは，すべてプラスの得点です。そして，このカードを引き取ります。

ラウンドの最後は手札の処理。手札がゼロカードと数字カード５枚になるようにします。余分なカードは，自分の前に山札を作って重ねますが，このとき，カードは下から昇順にしなくてはなりません。一度重ねると後から変更はできません。上には大きいカードが載るだけです。こうして作った山札の牛マークが得点になります。

ならばたくさんカードを取ればいいかというと，そうでもありません。手札の調整で余ったカードは，全て山札にするので，より大きいカードをうまく山札に追加できないときは，別の山札を同様に作らなくてはなりません。そして，一つの山札以外の全ての山札の牛マークはマイナス点になるのです。ですから，余分なマイナスの山をできる限り少なくできるように，どこでカードの列を引き取っていくのかが悩ましい瞬間となります。手札の関係もあり，二つ目の山札を作っていますが，ここは牛１個のカードだけを重ねてマイナスを減らすようにしました。

雄牛のカードは後半ほど高得点のカードになるので，是非ほしいのですが，場のカードが５枚にならないと加えられません。５枚までに大きうマイナスを食らってしまっては意味もないので，どこまでゼロカードを使うか，どこで数字カードを使うか結構考えます。他人に先に狙い所を取られてしまうことも・・・。

最後の山札がなくなったら，捨て札を使って最終ラウンドです。そして最後に手札もすべて自分の山札に加えなくてはなりません。今回，集め方はそんなに悪かなかったような気がしてたのですが，右家に７点差で敗退。もう少し我慢してカードを並ばせるように挑戦しても良かったかもしれません。

６ニムトや１１ニムトでは，牛マークをできる限り取らないようにしていたのに対し，これは，うまく集めることが求められます。カードを追加するか引き取るかというところなどは，コロレット系のようでもあります。どうがんばってもある程度はマイナスの山札も作っていくことになるので，それを見通しながら，いかにプラス点の山札を積み上げるか，そして，５枚まで我慢して雄牛カードを取れるか，そのあたりが考えどころ，悩みどころでおもしろいです。数字カードのプレイによってそのカードそのものは捨て札になるのも効果的です。手軽さの中に，そこそこの考えどころを持っているニムトシリーズの新たな仲間です。※ルール和訳も置いていますでどうぞ。
※2012.2.27

雄牛のパーティ（Bullenparty）　ゲームデータ

○デザイン　Wolfgang Kramer
○発　　表　2012年
○メーカー　AMIGO
○２〜５人用　約20分
○難易度　　やや軽め
○Spiele Offensiveで購入(約6.8ユーロ)