ボードゲームレビュー


カルカソンヌ拡張1 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 カルカソンヌにはたくさんの拡張セットが出ていますが,今のところ持っているセットは最初の拡張セットのこれだけです。これを使ったプレーは本家カルカソンヌの方で一緒に紹介していますが,ここでも簡単にご紹介。

カルカソンヌ拡張1

拡張セットの内容物は,まず18枚の新しいタイル。本家と区別できるように表面に小さくコマの影が印刷されているので後で仕分けするにも楽です。メインは,手前の2枚の大聖堂。これを含んだ都市を完成させるとタイルと紋章1つあたり3点で計算できます。ただし,都市が完成しないと全く得点になりません。もう一つが道沿いに湖があるタイル。このタイルの道にコマを置くと,道が完成したときに1枚あたり2点になりますが,これも道が完成しないと得点できません。あと,今までにない景色のタイルが数枚あります。

カルカソンヌ拡張1

こちらは得点計算で50点超え,100点超えを分かりやすくするための得点タイル。確かにこれがあると便利で分かりやすいですね。

カルカソンヌ拡張1

それと,コマ達。6人でもプレーできるようにグレーのコマが追加されましたが,あんまり大勢でプレイするのはどうかなとも思いますが。それから6色分の大きいコマ。これは,通常のコマ2個分の価値があります。要するに草原や都市を制覇する際にコマ2個分になるので支配条件に優位に立てるわけで,草原を取るのに便利に使えそうです。

カルカソンヌ拡張1

新しいタイルだけ並べてみました。大聖堂のある都市で3点×◇,湖のある道は完成していないので0点,四方に都市がある草原を使って,四方の都市を完成させ得点といった感じ。この草原は回りの都市がつながってしまうとショボイですね。

カルカソンヌ拡張1

カルカソンヌのレビューでプレーした様子。湖の道や大聖堂の都市を完成させて得点を稼ぎましたが,最後の土壇場でこのセットに入っている両側に道がつながる修道院をピタっとはめられて敗れてしまいました。

カルカソンヌの最初の拡張ですが,普通に付け加えてもバランス良く楽しめるものと思います。もともと道も都市も完成しなくても最後は得点できるカルカソンヌですが,この拡張のタイルを入れた場合は完成させないと得点にならないので適当な緊張感も生まれて良いと思います。6人までできるようにしたのは,遊べる人数が増えていいこともありますが,やはりちょっと多すぎるように感じます。
※2011.9.3

カルカソンヌ拡張1(Carcassonne Wirtshäuser und Kathedralen) ゲームデータ

カルカソンヌ拡張1
○デザイン Klaus-Jürgen Wrede
○発  表 2002年
○メーカー Hans im Glück
○2〜6人用 約45分
○難易度  やや低め
○すごろくやで購入