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ボードゲームレビュー
カルカソンヌ:アマゾン ☆☆☆☆☆☆☆
カルカソンヌのワールドシリーズの2016年度版は,アマゾン川をテーマにしています。大河のアマゾン川を中心としてこれまでとはちょっと違った感じのカルカソンヌになっています。
スタートタイルは,アマゾン川の出発点でもある通常のタイル8枚分の大きなタイル。各自が出発点にボートも置きます。このボートは一定の条件でアマゾン川を下り,最後はその順位の得点も入ります。
ゲームの制限として,下流域(画面下側)へは,アマゾン川が流れているラインまでしかタイルを置くことができません。そういえば,昔メイフラワー版がそんな感じでしたね。基本のルールは同じなので,タイルを置いてミープルを置いていきます。川に置いたときにボートのアイコンがあると,ボートが一マス進みます。
何枚か大きな川のタイルがあって,これはアマゾン川を下流につなげることのみ可能。さらに,このときにボートの順位によってそのタイルに描かれているワニやピラニアの数の得点も入ります。結構,ボートの順位のこの得点も蓄積していくとかなり効果があります。そして,タイルを置ける範囲が下流域まで広がっていくという。
ミープルの他に小屋のコマが2つあり,これは,通常のカルカソンヌの草原に置くミープルと同様な働き。最後にジャングルにいる動物のアイコンの数だけ得点となります。動物がたくさん取れそうな場所を確保しなくては。
アマゾン川のタイルの出が遅いと,左右に広がっていきます。出が早いと縦にどんどん広がっていきます。ボードは,タイルにコマを置かなかった時にも一マス進みます。
アマゾン川タイルのうち3枚は!がついていて,このときはタイル2枚分の大きなアマゾン川タイルをさらに配置します。これによって,川の流れがある程度蛇行する働きも。今のタイルだと,ボートの1位に,ワニ+ピラニアで5点,2位にワニの数の1点が入ります。2枚分のタイルは選べるので,どう得点を得るのかを考えて置きましょう。
アマゾン川タイルが続けて出るようだと,こんな風に本流がどんどん伸びていきます。
道や村にあるフルーツのイラストは追加の1点ずつになります。また,コマが置いてある川を延ばすときに,ボートのアイコンがあっても,ボートを進めることができます。
本家の草原同様,ジャングルも上手くいくと結構広く取ることができます。他のコマとかぶっていないかよーく確かめないといけません。この青の小屋は,かなり動物がいて大きな得点になりそう。
アマゾン川の流れに沿って,タイルが置かれていくので広がっていく方向がだいたい決まってきます。2個ある小屋のコマをどこで配置するか,遅れをとると,なかなか厳しくなるけど,早すぎて囲われてしまうこともあるし,悩ましいところです。アマゾン川タイルが配置される度のワニ+ピラニアの得点は5点前後常にあるので,ボートの1位を続けさせるのはまずいし,ゲーム終了時にはボートの順位によっても点になるので,ボートの進め方も考えないといけません。そんなボートをどうするかという要素がちょっと目新しい,新しい感覚のカルカソンヌが楽しめる一作です。あと,他のシリーズと比べて多人数の方が盛り上がると思います。
※2016.4.23
カルカソンヌ:アマゾン(Carcassonne Amazonas) ゲームデータ
○デザイン Klaus-Jürgen Wrede
○発 表 2016年
○メーカー Hans Im Glücl
○2〜5人用 約45分
○難易度 中ぐらい
○イエローサブマリンで購入