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ボードゲームレビュー
チョコラトル ☆☆☆
アステカの神様にカカオの捧げ物をして勝利点を稼ぎます。6つのアクションで捧げ物をしますが,捧げ物が少ないと何の実入りもありません。神の慈悲を獲得して勝利できるのはだれでしょうか。
小さめのボードに6カ所のアクションフィールドがあります。手持ちの0〜12の捧げ物カードのうち1枚を最初に神殿に捧げます。これは最後の勝利点に加算されますが,1枚だけプレーヤーごとにない数字がでることになります。その他フィールドの準備をして3人でスタート。
このゲーム,基本は全て競りです。各フィールドの優先権を手持ちのカードの2枚の合計数値で競います。競りの方法は3種類ですが,多くはこのように1アクションごとに,2枚ずつ伏せて置き,一斉にオープンして決まります。最初はアステカの長老=以後の競りの引き分け時に勝つ,を競ります。ここで最下位だと,以後競値−1ポイントになってしまう老人がやってきます。ここは17で長老ゲット。
2つめは準備で振って用意したダイスの目がそのまま得点になる農場。ここは負けて1点だけ獲得。3つめはアステカの村。トップは今後+1ポイントになるタイルか,1度だけポイントを増やせる黒のダイスを選べる。ここは,小さい数字でとりあえず捨てました。
4つめはピラミッドの建設,3ポイント以上で勝つと2カ所に,それ以下なら2人が1カ所ずつコマを置きます。置いた数だけ得点になり,列で最多だとボーナスも入る大切なゾーン。15で2位に入り1個コマを置きます。5つめはカカオ飲料の生産。白いコマが置いてある場所の得点が上位2人に入り,最下位は−2点です。
最後がトラチトリなる場所。上位2人が場のカードを自分の低いカードと交換できるのです。ここでの交換はあとあと優位に進めれるので結構大切です。うまくいって,0を10と交換できました。これで1ラウンド終了。ゲームは7ラウンド終了するか,誰かの得点が40以上になるか、誰かのキューブが全てボード上に置かれるかで終了します。
さて,競りには他の方式もあり,トップのプレーヤーの得点の位置によって変わります。今,青がトップで赤いマスにいるので,12枚全てを最初に決めてしまう方式です。これだと相手の出方に応じて変化がつけれないので,かなり一か八かの博打的な競りになります。
互いの思惑がぶつかると大きめの数値でも勝てなかったり,意外にも小さい数字で取ってしまったりと,それはそれで驚きがあります。ここまでは赤とのトップ争いですが・・・。
あれよあれよと赤が優位に立って得点を重ね40点を超えたのでこのラウンドで終了。カードの交換のアクションは,最後だけ6点・3点の獲得になります。後半一気に青も追いつき,抜かされるはめに。そして最後伏せてあったカードの点数も足されるわけですが,結局追いつけずに最下位のままでした・・・。
それぞれのアクションを全て競りで決める,要するに競りゲームです。競りの方式は上に書いた2種類ともう1種類あり,始めに6カ所に6枚伏せて置いた後,アクションごとに1枚ずつ場に出して行く方式です。競りそのものは悪くはないと思いますが,やっているアクションの内容があまりおもしろくありません。順番にやらなくてはならないことを解決していくだけで,自分の思いでプレイすると言うよりも,ゲームにやらされているようで,今ひとつ入り込めない感じでした。唯一ピラミッドの建設でコマを置くとこが,その列でトップを取りたいという気持ちも働き,緊張感も生まれました。後は,淡々としすぎていて自分には合わないゲームの1つになってしまいました。競りそのものを楽しみたい人たちにはいいかもしれません。
※2011.10.13
チョコラトル(Chocolatl) ゲームデータ
○デザイン Günter Burkhardt
○発 表 2010年
○メーカー Quined Games
○2〜4人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○アマゾンで購入