こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
シトラス ☆☆☆☆☆☆☆
誇大な農地を美しい果樹園で豊かにしましょう。誰が一番の果樹園を作るか。はっきりいってそれだけです!
何もない土地のボードを広げ,ボーナスとなる地形タイルをランダムに配置。そして最初のフィンカを4つ配置します。手持ちの働き手は5個。資金は6,最高でもたったの12,これがあとあと悩ましいことに・・・。
やることは実にシンプル。タイルを置くか,できている自分の果樹園を精算するか。フィンカの縦横から隣接するようにタイルを並べていき,自分の駒で所有を宣言。
並べるタイルは,というと,ボードの横に並んだ市場から購入です。このアクションも厳しく,どこでも良いので1列分全て購入し(最大4枚),購入したタイルは全て農地に配置しなくてはなりません。間違えてできないと大きなマイナス点!
フィンカの縦横4カ所は必ず違う色,同じ色の相手のタイルにはひっつくことができない。岩には置けない,といった決まりが苦しめます。地形タイルはそこにタイルを置くと手に入るので,狙いたいものですが。
で,あるフィンカの回り全てが何らかの形で囲まれると得点計算。隣接する果樹園の面積の広い方が高い得点,2番目が低い得点を得ることができます。8点6点ならともかく,12点と4点は差が大きいですねえ。
というように,ずーとタイルを購入して配置ができるわけもなく,直ぐに資金は底をつきます。お金がないなら,自分の果樹園を手放さないといけません。手放す際にはタイル数分の得点と,戻っている駒に応じたお金が入ります。が,戻してしまうと中立の果樹園となり,フィンカの得点計算にも参加できないので,どこを手放してお金にするかが,非常に悩ましい。
中立の果樹園は自分の方が広ければ,合併させることも可。それぞれのフィンカの得点を得るために,どのようにタイルを配置して,どこをお金のために処分してと,考え出すときりがない部分もあります。自分は深く考えずにやっていて,相方は結構深く考えていて,実はどんどん得点差が開いていくという情けない流れに。
最後の果樹園タイルが配置されると残りの点数計算をしてゲームセット。ボーナスタイルの得点差もかなり響いて,半周遅れの大差で敗退。愕然・・・。
他より広く果樹園を作り得点を稼ぐ。シンプルなんですが,フィンカごとの得点に差もあり,どうやってタイルを配置していくか悩ましいことこの上ありません。まして,お金が超カツカツ。直ぐに資金切れになるので,フィンカの計算後なら処分できる場所もあるものの,そうでないと,泣く泣く処分してお金を得ないといけません。きれいな果樹園のタイルを並べていくだけですが,こうした2人勝負だと結構ガチな陣取りが楽しめます。4人5人だと入り乱れてそれはそれで楽しめそうです。タイル配置陣取りゲームの仲間では,結構良い感じではないでしょうか。秦より好みです。
※2014.3.15
シトラス(Citrus) ゲームデータ
○デザイン Jeffrey D. Allers
○発 表 2013年
○メーカー dlp games
○2〜5人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○ゲームストア・バネストで購入