ボードゲームレビュー


シティ ☆☆☆☆☆ 

手札が建物でもあり,お金でもあり,得点でもあるという何でも兼用のカードゲーム。自分の前に都市を築いていち早く50点確保したら勝利です。2人でのプレイ。

シティ

最初の手札は5枚と別に建築家というカードを持ちます。カードの上の数字は,その建物を建てるコスト。下には後から手札に入る枚数や得点が記されています。

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自分が建てたい建物を1枚選んで裏向きにして一斉にオープン。建築のコストの支払いは同時進行で行えます。

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シティーホールを建築。コストは2なので手札から2枚を捨てます。これで1ラウンド終了。建築したカードに応じて,お金=カードや得点が入ります。

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映画館を建設。映画館にはいろいろなアイコンがついており効果があります。このラウンドの後には,建築家と映画館でカード2枚に,シティホールの噴水つきカード毎に1枚で1枚,計3枚を補充。得点は1点。

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こうして毎ラウンド建物が増え,カードが増え,得点も増えていきます。得点は毎ラウンド計算して累積する方式。誰かが50点超えると勝ちです。

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最初こそゆったりしてカードも得点もぼちぼちですが,数枚建築する頃には,すさまじい勢いでスピードアップしていきます。毎回カードが10枚前後補充され(手札制限12枚),得点も累積なので少し大きい得点源を建築すればあっという間に50点が近くなります。

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結局オペラハウスや地下鉄の噴水得点で一気に加算し,50点超えて終了。あれよあれよという間に決着して勝利しました。

何ともよく言えば豪快,スピーディ。悪く言えば大味,大雑把。この流れが好きかどうかで,大いに好き嫌いが分かれそうです。システムはサンファンなどと同じですが,カードのプレイの仕方によって,毎ラウンド入ってくる手札が加速度的に増え,手札が増えると大きな得点源の建築物も建てることが簡単にできるので,得点も一気に積み上がります。まだ,慣れていないこの状態でも9ラウンドで終わりましたが,分かってくるともっと早く決着することもありそうです。カードの効果を累積的に積み上げて一気に勝負をしていくプレイが,楽しくもあっけない超拡大系ゲームです。難しいゲームで疲れたときにいいかも。
※2012.6.20

シティ(The City) ゲームデータ

シティ
○デザイン Thomas Lehmann
○発  表 2011年
○メーカー AMIGO Spiel + Freizeit GmbH
○2〜5人用 約20分
○難易度  やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約6ユーロ)