ボードゲームレビュー


コロッセウム ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

ここは帝政時代のローマ。闘技場での興行を成功させるべく,猛獣や楽隊などをそろえたくさんの観客を集めよう。闘技場の拡張や特別席の設置も大切。最も観客を集めることができる興行を成功させた者が称えられるでしょう。

コロッセウム

大きく重厚さのあるボード。立派な駒に数々のトークン類。さすがDays Of Wonderの製品といったところ。今回は3人でのプレー。ローマ市内に各自闘技場を持ちます。指定の場所に皇帝・執政官・議員を配置。彼らは闘技場をぐるぐると巡ります。初期の興行メニュー2本と8枚の興行用資産をランダムに受け取りスタート。

コロッセウム

最初は投資フェイズ。初期の所持金は30金。10金で貴賓席を設置。後で,貴族の移動にダイス2個使用可能になります。他にはシーズン席を設置したり,闘技場を拡張したりできます。

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次のフェーズは,資産トークンの競り。市内の中央にある資産トークンの市場を競りで落とし,その3枚のトークンを得ます。これらは興行を行うのに必要なもの。3人なので複数回落とせる競りの方式で行いました。手持ちの興行メニューを見てどの資産が必要か考えます。

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資産トークンは交渉で交換もできます。そして,次のフェイズはいよいよ興行の開始です。写真はすでに2ラウンド目です。終わった興行は裏向きになり次ラウンド以降観客が5(千人?)増えます。始めにダイスを振り,その目に応じて貴族達を移動。うまく自分の闘技場に入ると観客動員数が増えます。まだ最初なのでこの小さな興行”海戦”を行います。剣士2枚と船2枚で成功。観客の合計は,興行の9+以前の興行の5+闘技場の議員で3,他に剣士が3枚あるので優秀選手として4の合計21(千人)の動員です。21金受け取り,得点も21点になります。このゲームでは得点が累積されるのではなく,1度の興行での観客動員数が得点です。

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3ラウンド目,投資が2枚できるトークンを得たのでそれを使い,闘技場の拡張と中型の興行の購入を敢行。この”大戦車レース”では32(千人)の動員が見込めます。ただ,必要なトークンのうち戦車が1枚足りず,動員数は28,あと以前の興行の10と議員の3で45(千人)の観客となりました。こうして45金得て,次への資金も確保です。

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4ラウンド目は新たな興行メニューは買わず,もう一度大戦車レースを行う予定。代わりにシーズン席を設置。観客が5千人増えます。通路の左の赤い駒は皇帝の駒。皇帝が自分の闘技場に入ると7千人も増えますが,残念ながらうまくいきませんでした。

コロッセウム

いよいよ最終5ラウンド。ここでの観客数で勝負が決まります。満を持して50千人動員できる”皇帝の凱旋”を購入。ダブルアクショントークンでシーズン席を追加。たいまつのトークンがもう1枚欲しかったのですが,これはうまく手に入りませんでした。

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さあ最終公演です。最後に皇帝も見事我が闘技場に招待することができました。議員も2人いて合計13千人アップです。興行の観客はたいまつ1枚分減って45千人。以前の興行で15,シーズン席で10,あと皇帝のメダルで3+3増員。合計何と89千人獲得!

コロッセウム

他の二人は81千人と65千人で追いつけず,見事勝利!興行主としての威厳を高めたのでした。

これはおもしろいです。豪華なマテリアルには気分も盛り上がります。競りあり,交渉あり,資産の活用あり,ダイスありとたくさんのゲームの要素が思い切り詰まっているので,ゲームに慣れた人でないととっつきは悪いかもしれませんが,どれもが一連の流れの中にスムーズに入っているので分かれば簡単です。競りについては,3人ならこちらということで,ヴァリアントにある厳しい競りを行いましたが,この方が資産トークンがたくさんたまり盛り上げるにはいいと思います。興行の種類が多く,どんな興行にどんな資産が必要なのかをシートで確認するのがちょっと面倒なのが残念ではありますが,運と戦略のバランスが取れたやりがいのある素晴らしいゲームです。
※2011.10.20

コロッセウム(Colosseum) ゲームデータ

コロッセウム
○デザイン Wolfgang Kramer / Markus Lübke
○発  表 2007年
○メーカー Days Of Wonder
○3〜5人用 約90分
○難易度  やや高め
○オークションで購入