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ボードゲームレビュー
キング・オブ・ギャング ☆☆☆☆☆☆☆
強盗団のボスとして,街のアジトにたむろする悪者達を探し出し,強盗計画に送り込みます。各ターゲットに、最も手練の悪者を送り込んだプレイヤーがターゲットから報酬を手にします。だれが最も稼ぐのか?
4人でのプレー。奥に並べたのがターゲットとなる建物でそれぞれ基本の得点が2〜9点。手前に並べたのが強盗団のアジト。ここにいる手下を雇ってターゲットに送り込むのです。
手元の資金は16ドル。資金の追加は特殊なカード2枚でしかできないので,基本この16ドルをどう使いきるかが鍵。アジトにあるカードの枚数分の資金を出し,そのうち1枚を雇います。5枚あれば5ドル必要ですが5人から選べる。1枚しかないなら1ドルでいいけどそいつを雇うしかない。しかも,雇ったら即,ターゲットに向けて配置しなくてはならないのが悩ましいところ。このあやしいそり込みのおっさんは力2で,何とターゲットの価値を6下げるというあほな役柄です。取らせそうな高いターゲットに置くべき役柄ですが,けちったので最初にこうなってしまったということ。
手下は基本は表向きにして狙ったターゲットに置くのですが,1ドル払うと裏向きにして置くことも可能。これは最後までこのままです。
重ねることができる特殊カード以外は,ターゲットにつき1枚しか置けません。各ターゲットに置かれた手下のうち,最も力の高い手下を送ったプレーヤーがそのターゲットの得点を得るということです。
あからさまに強い手下を置いても,ターゲットの得点を減らすあほな手下を置かれるし,といって手札があるわけではなく,毎回雇った手下を直ぐに配置しなくてならないのでかなり厳しいです。
時には一番右の手下のようにみんな射殺なんていう効果のカードもあるのですが,強さは6なので,早くに使ってしまうと,また後から強い奴らがやってくるにきまってます。
お金が使えなくなったらパスしてゲームから抜けます。全員抜けたらゲーム終了。それぞれのターゲットで最も高い力の手下が得点を獲得,さらに赤・青・黄のグループを最も多く送り込んだプレーヤーにボーナスも入ります。自分は残念ながら勝利できず,2ゲーム目も残念な結果となってしまいました。
今まであまりプレイしたことのない感覚の軽めのカードゲームです。16ドルをどこのアジトに使い,どいつを雇うか,そいつをどこに配置するか,なかなか悩ましさもあってちょいと楽しむにはいい感じです。日本語版が出る前に購入したのでクルックスなどと呼ばれていましたが,ここでは日本語版の名前にしました。
※2013.1.28
キング・オブ・ギャング(Crooks) ゲームデータ
○デザイン Neil Crowley
○発 表 2012年
○メーカー White Goblin Games
○2〜4人用 約10分
○難易度 軽め
○ドイツ・アマゾンで購入