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ボードゲームレビュー
キューバ ☆☆☆☆☆☆☆☆
革命前のキューバ:混乱した状況の中で,農産物を有利に売買できるのはだれか?価値ある建物を建築して名声を得るのはだれか?時には法律も動かし多くの勝利点を得た者が勝者です。
大きなボードに周りにもたくさんの準備があり,相当な面積を必要とします。我が家のテーブルではこれ以上は無理という限界サイズ。ボードには市場や国会,右に建物,左は港,各自は自分のプランテーション農場を持ち,最初の資源等をもらったらゲームスタート。3人でのプレ−。
マイボードには資源と農産物が生産される場所が11カ所と倉庫が1カ所。この産出資源や農産物をやりくりして稼いだり,建物を建築したりするのが基本。
プレ−は5枚(=5人の役割をもつ)カードを1枚ずつプレイし,まず4回分のアクションをします。これは労働者,農場に駒を置き,縦横一列にあたる資源や農産物(2つまで)を得ます。目的に応じて確保すべきですが,まだよくわからないので,とりあえずいろいろ取ってみましたが。
このカードは建築家。建物の中から1枚取って農場のどこかに建築します。つまりこの時点で資源や農産物は1つ減ります。木とレンガをつかってラム酒か葉巻を1個6金にできる店を建てましたがあとあとあまり役に立たずでした・・・。
このカードは商売女。手持ちの駒を売ったり,市場から買ったりを好きなだけできます。最後に農産物は所持制限があるので,ここではシトラスとタバコを売っておきました。お金があとあと結構大事なんです。
この人は市長。港にいる船に農産物や製品を載せて勝利点を獲得します。乗せれる船は1種類のみで何個でも良いですが,船の場所によって点数が違ってきます。この市長の使い方の差があとあと大きく響くことになってしまいました。
ここまで順番にプレーした後は,国会に出ている法令のうち2枚を確定する競りがあります。残った1枚のカードの数値と手に握るお金の合計値で決定権が決まります。
法令は左から税金の金額,物納の種類と量,助成金の内容,その他の効果になっていて,競り落とした人が自分に有利な法令を決めたり,以前にある法令を変えたりします。あまり影響がなさそうかなと思っていましたが,後半は結構ゲームを左右するようにも思えます。あと何カ所かに黒いマーカーが置ける場所があります。これはプレイしたカードの正規の使い方をする代わりに闇の使い方をするといったもの。例えば商売女の売買の代わりにただで何か手に入ったり,建築する代わりに得点が入ったりします。各ラウンド2個ずつまでしか置けないので状況に応じて使える場面もあります。
さっき使っていなかったのがこのフォアマン。建築した建物の効果を使える重要人物。これも労働者駒がある縦横の列の建物を自由に使うことができます。ここではサトウキビをラム酒に変えるのと,倉庫に農産物をしまうことを実行。
こうしたラウンドが6ラウンドあって終了となります。意外とできることは少ないのであれもこれもと散乱するとどうにも中途半端で終わってしまいそうです。この時点で青が余裕のリード。市長の効果による港への輸出が大きくものを言っています。それに対してラムや葉巻が得点になる建物を建てたものの肝心の商品があまり手に入らないので得点も増えずです。
結局終わってみれば15点の差で最下位。もっと何とかできるはずだったのに・・・・。完全な戦略ミスでした。残念。
ワーカープレイスメント的にカードを使ってやりたいことをやっていく,結構好みのシステムのゲームですが,自分でも情けないへっぽこプレ−になってしまいました。勝利点を得るためにやれることはとても多く,先にも書いたとおりいろいろ欲張ろうとすると全てがダメになってしまう厳しいゲームです。建物も非常に多いのですが,所謂コンボ的に建物をどう使いつなげていくか,資源などの生産や建物での効果,そして港での輸出,もっとしっかり考えないとだめですね。また,思ったより効いてくるのが4つの法令,きっちり税を納めると得点になるし,助成金による補助はプレイに余裕をもたらします。多彩なプレー感を楽しめるゲーマーズゲームです。それにしても場所をとります・・・。
※2011.11.30
キューバ(Cuba) ゲームデータ
○デザイン Michael Rieneck / Stefan Stadler
○発 表 2007年
○メーカー Rio Grande Games
○2〜5人用 約90分
○難易度 やや高め
○アメリカ・アマゾンで購入(約41$)