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ボードゲームレビュー

　ドラゴンと羊　☆☆☆☆☆☆☆　

プレーヤーは，羊を狩るドラゴンになります。特定の羊を捨てて財宝を集めます。最も高価な財宝を持っているプレーヤーの勝利です。

　２人でのプレー。カードの表面は５色の羊，それぞれ色は分かるようになっています。裏面は財宝カードだったり，アクションカードだったりします。場に４枚を羊の面を上にして準備。

　手札も４枚，裏からも表の色は分かるようになっていて，財宝やアクションなどの絵柄になっています。手番にできることは，２枚引いたあと，できるなら財宝１枚，アクション１枚プレイしてもいいという流れ。

　財宝カードのプレイは，そのカードに示されているだけのカード＝羊を捨てることでできます。財宝カードには得点があり，高いカードほど捨てる羊も多い。青の４点の財宝は，青いカード２枚と任意のカード１枚，青１枚，ジョーカーになる野生の羊１枚，アクションで使わずに任意の色のカードとして１枚すてて財宝カード配置。カードは裏も表も意味があり，羊として捨てるときには裏の面の意味はなくなります。

　さらにアクションカード１枚プレイすることも可能。このときは，羊としての意味はなく，アクションだけが有効。この騎士カードは，相手を１回休みにさせるもの。

　財宝カードの得点を高めるのが洞窟のカード。持っている財宝の枚数に応じて追加点があるので，是非とも揃えたおきたいところ。ここに黄色の財宝は４枚来ればプラス１０点にもなります。

　アクションカードにもいろいろあり，魔法使いと一緒に出すと，阻止されないとか。（この泥棒カードは，相手のカード１枚盗めます。）

　魔法使いがいないと，泥棒しようと思ってカードを出しても，ドラゴンカードで阻止されるとか。まあ，その分相手の羊カード１枚捨てさせることになるので無意味ではないけど，自分も１枚なくすのと同じですが。

　２人プレーだとどちらかが１０枚目の財宝カードを出したラウンドで終了。ここは，自分が高得点の財宝を狙って遅れを取っている内に，相方が低めのカードでトントンと１０枚目を出してしまい，僅差で敗退。

　大判のカードにファンタジックな雰囲気なイラストで，雰囲気満点に楽しめる気軽なセットコレクションゲームです。カードの裏と表をそれぞれの意味で使い分けるという，ときどきあるルールです。アクションの効果はそれほど派手ではないので，基本財宝のために貯めていき，ここぞと言うときにうまくアクションがはまると気持ちがイイといったところでしょうか。また，ドラゴンを持っていたら阻止できたり，魔法使いと一緒に出すと阻止されないといった，ちょっとしたアクセントも効いていて手軽に楽しめる一作です。
※2016.2.6

ドラゴンと羊（Von Drachen Und Schafen）　ゲームデータ

○デザイン　Nathanael Mortensen
○発　　表　2014年
○メーカー　KOSMOS
○２〜４人用　約30分
○難易度　　やや軽め
○ジョイゲームスで購入