ボードゲームレビュー


ドワーフの王様 ☆☆☆☆☆☆ 

ドワーフ,ゴブリン,ナイトの3種類のカードを使った変わり種トリック・テイキングのゲームです。得点の取り方が変わっています。1ゲームを7回のラウンドで行います。

ドワーフの王様

まずは14枚の特別カードから1枚引いてそのラウンドの特殊効果を確認。1回目は魔法カードのドッペルゲンガー。これは,直前のカードよりも小数分大きく使えるというカード。うまく使えばトリックを獲得できそうです。そして,もう一枚各ラウンドの得点の方法を決めるクエストタイル。2つあるうちの1つになります。3トリックを獲得したら5点か1回だけトリックを獲得したら5点になるクエストでした。

ドワーフの王様

そのクエストの達成を目指してゲームスタートです。3人なので39枚のカードを使って13トリックを争います。さっきのクエストタイルは,ナイトの5を手札にしたプレーヤーが決定し,3トリックで5点となりました。このラウンドは対面だけ3トリックで5点獲得。

ドワーフの王様

2ラウンド目のクエストはトリックを偶数獲得すれば5点というもの。何とか6トリック獲得して5点です。

ドワーフの王様

このラウンドは騎士(J)を獲得すると1枚4点というもの。下家がJで獲得しています。こんなクエストだと,枚数ごとに得点が入り気持ちいいですね。

ドワーフの王様

最後はちょっと今ひとつなクエストだったのがちょっと残念でしたが,7ラウンド行い10得点で見事勝利しました。

 スートが3種類のトリック・テイキングのゲームですが,毎回勝利条件が違うクエストになるのがおもしろいです。トリック数を競うものやある一定のカードを集めると得点になるもの,はたまた隣のプレーヤーが獲得したトリック数が自分の得点になるものなどバラエティーにとんでいます。また,14枚の特別カードの効果もいろいろあり,直接得点になるものやトリックを取るときに有利になるものなどがあります。こうしたバラエティーさによって,毎ラウンドの作戦が変わるのがおもしろいのですが,クエストによる得点獲得の方法に差がありすぎるような気もします。ラウンドを通して楽しめるクエストから,展開によっては全然盛り上がらないクエストもあり,そのあたりは好き嫌いを招きそうです。クエストカードは20枚もあるので,つまらないクエストは省いてもいいかもしれません。
※2011.6

ドワーフの王様(The Dwarf King) ゲームデータ

ドワーフの王様
○デザイン Bruno Faidutti
○発  表 2011年
○メーカー IELLO(日本語版 Hobby Japan)
○3〜5人用 約30分
○難易度  やや軽め
○アマゾンで購入