ボードゲームレビュー


エルグランデ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

スペインの大公となって全土に勢力を拡大しよう。手持ちの騎士を各諸国にたくさん派遣して,その地での地位を確固たる物にしよう。今更ながらの,名作エル・グランデです。

エルグランデ

エルグランデ

スペインのマップ,最初に国王がおわす領地が決まり,その後各プレーヤーたる大公の領地が決まります。木製の大きなお城は,東に浮かぶ島にそびえています。とりあえず各領地の騎士は2名ずついます。

エルグランデ

さて,各プレーヤーが持つパワーカード(0〜13)により,手番順と手持ちにできる駒数が決定されます。場にはラウンド毎に,アクションカードが提示され,手番順にほしいカードを取っていきます。ここで,どのアクションカードがほしいか,または阻止したいかなど探りを入れつつパワーカードの提示。カードは使いきりなので,どう勝負するか,後半のことも(全部で9回使います)考えながら・・・

エルグランデ

現在の手番順にパワーカードを出します。以後のプレーヤーは同じ数字は出せません。一番大きい数字を出したプレーヤーが,ここからの手番順一番となります。一番のプレーヤーはアクションカードを選びます。アクションカードは5種類の山に分かれていて5番目のカード以外は使い切りです。また,手元からボードへ派遣できる数も違います。自分が有利にカードや相手を邪魔するカードなど状況に応じて狙っていきます。

エルグランデ

手元の騎士は国王のいる周辺の諸国にしか置けません。なので,5番目のアクションカードを使って,国王に移動してもらうことも必要。また,手元の騎士の移動は,そびえる城の中にもできます。これが,あとで結構重要。完全には覚えられなくてもある程度の目処は付けておかないと・・

エルグランデ

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(アクションカードでの特別得点計算もありますが,基本は)3ラウンド毎に得点計算が待っています。まず城にいる騎士の数で得点!ここで数え間違いが大きいと思わぬ誤算が!次に秘密ディスクで決めた領地に城の騎士が全員移動!領地の人数で一気に逆転したりされたりする瞬間です。そして領地毎に得点計算。今回はちょっと失敗して早々と点差をつけられてしまっています。

エルグランデ

そして,標準ゲームでは9ラウンドを行い,最後の得点計算をして勝利が決まります。ねらったアクションカードがうまく取れずに後手後手を踏んでしまい,大差で敗れてしまいました。

いや,やはり評判通りやりがいがあるゲームです。要するに陣取りなんですが,城の存在やいろいろなアクションカードがとても効果的に働いてきます。特に,城から大量の騎士が一気に一つの領地になだれ込むのは圧巻です。アクションカードによって,騎士が移動させられたり,ひどい場合には手元やストックに戻されたり,自分だけ得するように点数計算できたり,はたまた,「ここでアクションストップ!」と拒否権発動できたり,毎ラウンドドラマが起こります。重厚なゲームとして,最初の敷居は高いようですが,ルール自体は決して難しくなく,とてもすっきりしているので長く,何度もつきあえるゲームです。拡張も何種類かあるようなので是非やってみたいものですが,なかなか入手できないみたいですね。
※2011.5

エル・グランデ(El Grande) ゲームデータ

エルグランデ
○デザイン Wolfgang Kramer / Richard Ulrich
○発  表 1995年
○メーカー Hans im Glpuck
○2〜5人用 約90分
○難易度  やや高い
○ドイツ・アマゾンで購入(約25ユーロ)