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ボードゲームレビュー
フェアリー・ランド ☆☆☆☆☆☆☆
森は活気にあふれています。もうすぐ妖精の王が長い旅から戻るので、誰もが彼にふさわしい出迎えをしたいと考えているのです!ある気高き妖精一族の長として、プレイヤーは王の歓迎式典の準備のために他プレイヤーと競い合わなければなりません。国王を感動させるため、プレイヤーは美しい花を集め、森の動物たちとの友情を深めます。しかし信用できないゴブリンと不器用なオーガには注意しましょう! プレイヤーを手伝うために、一族の妖精たちは森を探検したり、賢明なドルイドや妖精の王妃に助力を要請したりする準備を整えています。妖精の王を最も感動させるのはどの一族でしょうか?(ルールブックより)
基本は競りで動物や植物のカードを集めていくことが目的。1から7までのカードと,使ったカードを回収できる効果カードを1枚持ってスタート。場には3つの空き地に3枚のカード,他に2カ所をカードを取る山札があります。
左側の山札が王妃の謁見カードということで,ここでは効果的に使えるカードを得ることができます。競りではなく,プレイしたカードの数値引く1の枚数のカードを見て1枚手元に獲得します。まだよく効果が分かっていませんが・・・
最後使ったら5点プラスできるカードを取り,自分の前に置いて自分の手番終了。手番には,空き地のカードを競るか,2カ所の山札のカードを取るか,手元の効果カードをプレイするかを選びます。
空き地のカードは毎回2枚ずつ増えていきます。競りをしたければ場所を指定して自分の左隣から1周だけの値付けをします。自分が最後で7でこの4枚を獲得。植物2枚,動物2枚。これらを効果的にたくさん集めると得点になるのです。
王妃の謁見カードには,ちょっと特殊効果のある競りに使える妖精のカードも交じっており,これらは手札に。
植物は各色2枚以上あると得点に,種類も得点になりますが,動物は各種類で最大枚数をとっていないと得点になりません。ほかに,得点を減らすゴブリンやカードを捨てさせるオーガなんちゅうカードもあります。どうにもばらばらで今一な印象。
今空き地に見えているのがゴブリン,最後最大枚数を持っていると,ゴブリン1枚につき−2点・・・。王妃の効果カードも,あまりぱっとしたカードを入手できずに,さっぱりな状況でした。
ゲームは終盤。中央の森のカードの山札が補充できなくなったら終了。残り枚数も考えながら最後の一踏ん張りです。アライグマは2枚でトップ?植物は一応5種類揃えたけれど,敵の圧倒的な枚数には及ばず敗退となってしまいました。
競りで必要なカードを集めていくセットコレクション系のカードゲームです。大きめのカードで場を取りますが,いかにもの雰囲気のあるカードは美しい方だと思います。王妃の謁見カードというのは,毎ゲーム19枚中の9枚しか使われないので,ゲーム毎に違った展開が楽しめます。結構強力な効果のカードもあり,そうしたカードを入手できるかどうかでかなり状況が変わりそうです。特に,ゴブリンやオーガの悪い効果を打ち消すカードは,強すぎるような印象。決められた枚数のカードをうまく組み合わせて競りで勝っていきながら,コレクションを増やしていく,簡単なようで実はなかなかの戦略も要求される,侮れない作品でした。2戦2敗です・・・。
※2012.12.5
フェアリー・ランド(Fairy Land) ゲームデータ
○デザイン Luca Iennaco
○発 表 2012年
○メーカー Lo Scarabeo
○2〜4人用 約45分
○難易度 中ぐらい
○オークションで購入