ボードゲームレビュー


フェルティリティ ☆☆☆☆☆☆☆

 古代エジプトの君主として地域を開発して資源を集め、市場に供給しましょう。より良い市場を確保することが大事になりそうです。

フェルティリティ

 何回かのゲームが混じっています。4枚のボードを組み合わせて中央ボードを作ります。裏面もあるので毎回違った形のボードになります。スタートタイルを印のある場所にセットしてゲームスタート。

フェルティリティ

 手番では、手元のストックにある3枚の谷タイルから1枚選んでボードに配置。配置ルールに従って配置したあと、隣接したタイルとの関係などで資源が入手できます。資源はアラバスター、牛、ぶどう、パピルスさらに別な形で溜まっていく麦があります。ここではブドウとブドウのタイルが接続したのでブドウが1個。

フェルティリティ

 手元には地域タイルをもっていて、個々には初期配置の市場と後から置けるスペースが7カ所あります。得点サマリーもついています。手番は9手番なので7カ所の市場はうまくいけば全て埋まる勘定。

フェルティリティ

 さっき集めた資源を使って新しい市場を購入したり、市場の売り場に資源を供給したり。この資源の供給が最後の得点に向けてメインのアクション。集めた資源は持ち越せないのでうまく使い切らないといけません。

フェルティリティ

 この谷タイルの配置の駆け引きが熱い。うまく配置できれば複数個の資源が手に入り、市場への供給に大きなアドバンテージ。たくさん資源を取って市場へうまく供給することが肝。ここに置くと次プレーヤーが、どうなって・・・、と時に考えてしまうことも。

フェルティリティ

 もう一つ大事なのがモニュメント。あるマスが別のタイルや麦畑・池で囲まれると手持ちのモニュメントを置くことができます。ゲーム終了時に最多のモニュメントが置いてあると大きな得点に。これも狙うと同時に次手番のプレーヤーに有利にならないように気をつけて。モニュメントは最大4個まで置けます。

フェルティリティ

 終盤になるとボードもタイルでどんどん埋まっていきます。自分の地域タイルの市場に資源がうまく埋まっていないと点数が入らないと焦ります・・・。

フェルティリティ

 このときは、アラバスター1個3点にできる市場を中心に回して高得点が得られました。自分の市場の内容に応じて、ほしい資源を確保できるかどうか悩ましい限り。こうした資源1個1個が点になる市場があると有利。また、小麦は数で大きな点になるので小麦も欲しい。さらに、神の枠は種類でこちらも大きな大きな得点になるのですが。

 タイル配置系のゲームはたくさんでていて、まあこれもその一つ。ルール的にはシンプルでとても分かりやすいです。各自3枚の補充タイルを持っていて、次に置かれるタイルの予測もある程度でき、ある程度の対応も可能。どの市場を取ってくるのかでも、必要な資源が大きく変わるので、補充できる谷タイルの運もあってどうしようもないこともありますが、気軽に楽しむにはちょうどいい初心者にも優しい一作。
※2017.10.29

フェルティリティ(Fertility) ゲームデータ

フェルティリティ
○デザイン Cyrille Leroy
○発  表 2018年
○メーカー Catch Up Games
○2〜4人用 約30分
○難易度  中ぐらい
○ゲームストアバネストで購入