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ボードゲームレビュー
フィールズ・オブ・グリーン(Fields Of Green)☆☆☆☆☆☆☆
自分の農場に畑や牧場、様々な施設をつくります。収穫で、野菜を収穫したり、お金を得たり、最後は建物の効果で勝利点を増やします。水の届く範囲に気をつけて広く素晴らしい農場を完成させましょう。
正方形のカードをドラフトで回しながら、自分の手元に農場を広げていきます。カードの種類は、農地、牧場、施設、建物の4種類と基本の給水塔とサイロです。
初期カードとして給水塔一棟とサイロ一棟、水3個と食糧1を持っています。お金も少し。ここから隣接して繋いでいきます。
ラウンドは4年、毎ラウンド最初に4種類の山札から合計6枚取ります。どんな組み合わせでもいいのですが、ゲームの流れに応じて推奨組み合わせが決まっています。最初は農場や牧場を多め、後半は建物を多めといった感じ。概ね推奨に近い感じで他の人の取り方も見ながら決めていきます。そして、最初の手札から1枚選んでコストを支払いカードを並べます。残りのカードは隣へ。
カードには即時効果のあるものと、この後のフェイズの収穫で効果があるものと、ゲーム終了時に効果があるものがあります。また、選んだカードを配置する代わりに、給水塔やサイロと交換してそちらを建てたり、捨て札にして資金に換えたりすることができます。お金は特に前半は全体にキツい。水も貴重で、後の収穫に備えて給水塔は増やしておかないといけません。
6枚全てのカードの処理が終わったら、全員で収穫です。収穫に効果のあるカードを全て、任意の順番で解決します。十もろこし畑に水を2個置いて、食糧を得て、それをサイロに置き、そのサイロの食糧を雁の飼育所に置いてお金を稼いで・・・などと無駄がないように順番を工夫しながら処理します。水や食糧が足りなくて使えないカードがあると、裏向きの空き地になってしまって、次のラウンドで表向きに戻すのにお金とカード1枚捨てる処理がいるのです。また、カード以外に施設タイルがあり、それを取るとルールに従ってカードの上に乗せ、追加の効果もあります。
この手の配置拡大ゲームらしく、カードの効果が互いに関連するものも多く、”家禽が隣にあれば○○”とか、”2ステップ以内に○○があれば、・・・”とか、カードの配置も闇雲に並べていてはダメ。給水塔の水も基本は2マスまでしか届かないので、給水塔を増設する場所も大事・・・。あとで、場所間違えたなんてことはよくありました・・・。
4年目最後の年までくると、農場も広範囲に広がり、収穫フェイズの処理も慎重に。しかしここまできて、どうも紫の建物が少なかったようです。建物は最後に農場の中の条件によって得点が入るもの。基本のカードの点数はそこそこ大きかったものの、他の点が低すぎて最下位・・・。
自分の農場がどんどん広がり、収穫であれこれと考えながら進めていくのは基本楽しいものです。単純にそれだけで面白いのですが、カード同士の効果の絡みや4種類のカードの使い分けもよくできています。そして、カードの選択はドラフトなのも良いバランスになっています。後半多めに出てくる建物カードで、高得点の可能性がある建物をうまく確保できるか、そのためには結構な資金も必要なので、結構先を見通したマネジメントも大事になってくるような、なかなかやり応えのある一作です。国内流通はあまりしていないようですが、ルールはネットにありますし、海外からの購入でも安心です。箱庭系やタイル配置系が好きな方にはお勧めです。
※2017.9.18
フィールズ・オブ・グリーン(Fields Of Green) ゲームデータ
○デザイン Vangelis Bagiartakis
○発 表 2016年
○メーカー Stronghold Games/Artipia Games
○2〜4人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○AmazonUSAで購入