ボードゲームレビュー


袋の中の猫フェリックス ☆☆☆☆☆☆☆ 

袋の中にいるネコたちを競りで落としていきます。が,最初はどんな猫がいるのか分かりません。時に犬がまじっていると猫が逃げてしまうことも・・・。いかにして情報を得て高得点の猫を手に入れようか?

袋の中の猫フィロー

3人でのプレ−なので,ダミープレーヤーのカードも用意します。4色のカードで勝負。黒がダミーで,袋の下に置いておきます。各自自分の色のカードを持ってスタート。9枚のカードの中からランダムで1枚抜かれており,8ラウンドの戦いです。

袋の中の猫フィロー

スタートプレーヤーから順番にカードを1枚選び,裏向きに並べます。カードの中身はプラス点マイナス点のねこたち,0点のウサギ,猫を逃がしてしまう犬が2種類です。この段階では人の情報は何も分かりません。

袋の中の猫フィロー

全員並べたらまず,一番左ここではダミープレーヤーのカードがオープンされます。最初は+15点で最高点の猫カードです。ここで,これら4枚のカードを取るかどうかを手番順で競りで争っていきます。情報は自分のカードと最初のこれだけです。

袋の中の猫フィロー

1人がパスすると,3金もらい抜けます。そして2枚目のカードがオープン。ここで8がでます。競りを続けますが,青がいきなりいっぱいの15金で勝ちに行きました。2抜けの自分は6金貰って降ります。このお金も最後得点になるので,降りて稼ぐのも良い作戦なのです。

袋の中の猫フィロー

全員降りるとカードをオープン,最初は28点分で大きな点も持って行かれました。

袋の中の猫フィロー

次は自分が取りに行きましたが,結果はこんな中身で,差し引き10点分。まあプラスだからいいでしょう。

袋の中の猫フィロー

犬が交じることもあります。このように小さい犬の時はマイナスが大きい猫を逃がしてくれるのでラッキーです。これは−8点の猫が逃げ,7点分残って赤が持って行きました。

袋の中の猫フィロー

このように大きい犬がいると,何と一番高得点の猫を逃がしてしまいます。ここでは15点の猫が逃げ,±ゼロということに・・・。また,犬が2匹以上いると互いにけんかして猫の動きはなくなるというバッティングもあってカードがオープンする度にドキドキ感満点です。

袋の中の猫フィロー

こうして8ラウンド終了。マイナス分21点ありましたがお金も十分稼いでおり,52点で見事勝利しました。

簡単な競りゲームかなと思っていたら,いやいやなかなか悩ましいゲームでした。最初は少ない情報で競っていかなくてはならないので賭ですが,だんだん情報が増えていき,カードの点数が読めるようになると駆け引きが熱くなります。ラウンドが進めばどのカードが出て,どのカードが残っているか,カウンティングしなくても,だいたい分かってくるので降りてお金を取るか,勝負してカードを取るか悩ましさも増していきます。カードの構成が絶妙で競りの楽しさとバッティングの楽しさを満喫できる好ゲームです。
※2011.11.15

袋の中の猫フェリックス(Filou Die Katze im Sack) ゲームデータ

袋の中の猫フィロー
○デザイン Friedemann Friese
○発  表 2007年
○メーカー 2F-Spiele
○3〜5人用 約20分
○難易度  やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約8.4ユーロ)