こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
グランド・オーストリア・ホテル ☆☆☆☆☆☆☆
ホテルの経営者として一旗揚げましょう。多くの顧客を惹きつけ,注文を満たし,宿泊してもらえるように...
3人でのプレイ。各自ホテルボードを持ちます(両面で部屋の色分けが違います)。中央にアクションボードなどを準備してスタート。
まずは12個のダイスをジャラーと振り,出目ごとに分けてアクションボードに置きます。1ラウンドの間に2回ダイスを取って対応するアクションを行うのが基本。客へ提供する食事やホテルの部屋の準備,お金やスタッフの雇用など・・・。選んだ出目のダイスの数だけアクションができるという感じ。なので,当然たくさん出ている目のダイスを先に取ればたくさんのアクションができるということですが。
中央のボードには,毎ラウンド獲得できる客が並び(よくある左へ行くほど呼ぶのに金がかかるというやつ),大きな得点になる方針カードや皇帝の視察に対応するためのチャートなどが。お客は様々な食事を求めていて,お返しにボーナスもついています。だれに来てもらうか悩ましいところ。
お客さんには,とりあえずホテルのカフェにご案内。3名しか席がないので,食事の提供やホテルの部屋の用意にもたもたしていると,いつまでたっても移動してくれません。
一番左の女性はワイン3本とコーヒー1杯をご所望。一番右の男性はシュトルーデル(オーストリアのお菓子)を3個といった具合に客の好みはまちまちで大変です。
客の食事を満たしたら,お部屋にご案内。客の下にあるボーナスがもらえます。これ結構大事。また,客はテーブルの色と同じ色の部屋に泊まるので,その色の部屋を用意しておかなくてはなりません。
ゲームは7ラウンド勝負。実は3・5・7ラウンドの終わりに皇帝が視察に来るという厳しいイベントがあります。ここで,皇帝チャートをある程度上げておかないと,厳しい罰もあって,余計なというか・・・,そちらにも気を回さなくてはならないので大変。また,ホテルのスタッフも誰を雇用して自分のホテルに役立てるか,なかなか厳しい選択です。
結局この日のプレイは,トップに大きく及ばずの二位。方針カードの達成で遅れを取ったのが大きかった。方針カードはゲームごとに登場するのが違います。また,皇帝のタイルも違います。自分のホテルの部屋の並びも見ながら,どんな客を呼び込んで,どんなスタッフを起用していくか,プレイごとに違った展開が楽しめます。ダイスの目に翻弄されて,手番に考えることが多くなってしまい,どうしても時間はかかりがち。4人でプレイして8番目では,残ったダイスは,使い物にならないかも(パスしてダイスを振り直すというお助けもありますが)というところで,2,3人が一番楽しめそうです。
※2016.4.10
グランド・オーストリア・ホテル(Grand Austria Hotel) ゲームデータ
○デザイン Virginio Gigli/Simone Luciani
○発 表 2015年
○メーカー Lookout Spiele
○2〜4人用 約90分
○難易度 やや重め
○Spiele Offensiveで購入