こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
ゲシェンク ☆☆☆☆☆☆☆
取ったカードの点数が少ない方が勝ちなので,取らない方がいいのですが。取るにしてもできれば点数は低く抑えたい。カードを取ってチップも貰うか,チップを払ってカードを取らないようにがんばるか?9枚の抜けたカードも気になるお手軽カードゲーム!
3から35までのカードからランダムに9枚抜かれます。この抜けた数字が勝負を分けることもあり効果的です。全員11枚のチップだけ持ってスタート。とっても準備は簡単です。
最初は23,結構大きい点数です。取りたくなければチップを1枚置き,取るときはチップごとカードを取って手元にオープンします。
3人プレ−ですが,3周り分チップが貯まってきています。次ぐらいに取っても仕方がないかなと思っていたところ,下家に先に持って行かれました。
その後何枚か進み,5のところでは,チップ2枚だけだけですが,1枚取っておきました。自分のチップが少ないということもあります。
すでに5,14,17とありこのままだと36点分。ここで13が登場。ここからがこのゲームのおもしろいところ。これを自分が取って14に並ぶと,得点は一番低い13点になり,14がないことになります。だから,うまく数字が低い方へ続くと点数が減っていくのですが・・・。
その後の18は,みんなは要らないけど自分は17の続きなので取ってもOKです。7枚チップが貯まったところで取ります。もっと,待ってもいいのですが,だれかがチップがないと持って行かなくてはならなくなるのでむやみに待つのも難しいのです。(チップは非公開)
そんな感じで27→25や,18→16はうまくいきましたが,やはり15は,捨てカードに埋もれており連続にならず。15があればここは13点どまりなのが,別々で29点分になってしまうのです。
最終得点は,カードの点数からチップの枚数を引いた分になります。結局チップを大量に稼ぎ,枚数を2枚分に抑えた下家が勝利。うーん,残念!
取るか,払うか,取るならいつか,それだけなんですが常に悩ましく,タイミングを逸して「あっ...」と声を上げることしばしば,思うようにならないジレンマにしびれるゲームです。チップを払い続ければカードを取ることはないのですが,全員でのチップの数は決まっており(3人なら33枚),チップがなくなれば取るしかありません。そのタイミングに悲喜こもごもです。もう一回りさせてチップを稼ごうと思うと持って行かれたり,チップが少ないときに特にいやなカードが回ってきたりとするわけです。最初に9枚抜いてあるのも絶妙に効いています。どこでも直ぐに楽しめる,しかも7人までできるという素晴らしいゲームです。ちなみに英語版は"No Thanks!"というタイトルでデザインも違います。
※2011.12.20
ゲシェンク(Geschenkt) ゲームデータ
○デザイン Thorsten Gimmler
○発 表 2004年
○メーカー AMIGO
○3〜7人用 約20分
○難易度 軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約5.9ユーロ)