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ボードゲームレビュー
ダビデとゴリアテ ☆☆☆☆☆☆☆
旧約聖書にあるダビデとゴリアテ,「小よく大を制す」をゲームに取り入れたトリックテイクのカードゲーム。どこが小よく大を制す何でしょう?
最大の6人でプレー。5色のカードが1から18まで合計90枚あります。基本はマストフォローのトリックテイクなので最初に出された色のカードを出していかないといけません。6人だと全てのカードを使って15トリックの勝負です。
だれがトリックを取るか,このゲームでは1人が全てのカードを取るわけではありません。一番小さい数をプレイした人が一番大きいカードを1枚取り,その一番大きいカードをプレイした人が残りのカードを全て取ります。取るときは色は関係なくなります。ここでは2の人が13を取り,13の人が残りの5枚を取ると言うこと。
大きな数をプレイしたので黄色のカードが5枚,黄色は見にくいのが難点。実は5枚も取ったら,これはそのまま5点です。基本取った枚数が得点ですが,何と,一色について2枚までなら,そのカードの数値がそのまま得点になるのです。これが小よく大を制す。2枚までの少ない枚数の方が,たくさん取るより得点が高いのです。
ここは3で18を取りに行こうと思ったら,まだ1が残っていました!5色90枚では,既に出たかどうかを把握しきれないのでこんなことも良くあります。本当は細かくカウントするものでしょうね。
それでも終了直前,なかなかに最高のカードバランスで高得点間違いなしと思っていましたが。これなら63点分です。
がーん,最後オレンジの12を残していたのですが,何とそれが最高値!さっきのカードにこれららが加わり,紫やオレンジは枚数が増えて,がっくりの枚数点に。41点で一気に4位転落です。トップは3色分小さく集めた65点のTmさんでした。
なかなか軽快に楽しくプレイできるトリックテイクのなかではプレイしやすい佳作です(考え出すと難しいとこもありますが)。プレイはマストフォローですが,カードを取るときには,切り札とかもなく,単純に数値の大小です(同じ数字の場合のルールもあり)。5色全てで枚数を2枚以下にするのは,まあ手札との関係もあるでしょうが,たぶん厳しいので,手札にある小さな数値のカードをどこで,うまく使えるかです。大きいカードが多ければ,それはそれでとことん集めにいくことも必要でしょう。後半,手札にフォローする色が切れてくると,今回の様な痛い目も待っていて盛り上がります。簡単なルールで,小学生でも十分に楽しめるし,6人までプレイできるので結構重宝しています。
※2012.11.1
ダビデとゴリアテ(David & Goliath) ゲームデータ
○デザイン Reinhard Staupe
○発 表 1998年(これは2008年の缶入り版)
○メーカー Pegasus Spiele
○3〜6人用 約30分
○難易度 やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約6ユーロ)