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ボードゲームレビュー
ハチエンダ ☆☆☆☆☆☆☆☆
プレーヤーはアルゼンチンの大地主となります。土地と動物を手に入れ、ハチエンダ(大農場)を作り、収穫を上げて動物を市場に売ります。勝者になるのはいちばん優れた大地主、つまり最も得点をとった人です。得点は市場への接続、土地のグループ、ハチエンダ、池への接続、お金から入ります。(ルールブックから)
5人でのプレー。自分以外は初プレイなので基本の面を使用。どれだけの大農場になるのでしょうか。
土地や動物のカードをプレイし,土地タイルや動物チップを配置していくのが基本。早め早めに良い場所を確保して有利に進めていく陣取り風な要素がメインです。
土地タイルは3枚以上つながると,決算の時の大きな得点源。また,マップ上に点在する市場に動物たちをつなげることも決算時の得点に絡んできます。5人だとそれほどたくさんの市場とはつながりそうもないので中央を狙って広げていく作戦。
それ以外の付加的要素として,池や収穫チップ,ハチエンダなどが資金や得点の元となります。大きめの池を囲んだり,たくさんタイルをつないだところにハチエンダを置くのも有効です。自分は何カ所かに分かれて多くの市場を狙っていきます。黒のSawaさんは1カ所を大きくして,収穫チップでの収入やハチエンダでの得点を狙っていく感じ。
約半分の動物カードが途切れたら中間決算,ここで予定通り土地タイルと市場の差でトップに。後半も何とかキープしていきたいところです。
青のRyoさんは大きな池を囲んで地道に得点稼ぎですが,3枚以上の土地がうまく作れなくて大きな得点チャンスを得られませんでした。
二度目の動物カードの山札がなくなり最終決算です。あと1ラウンド回ると黒に結構肉薄されたかもしれませんが,前半のリードを守り切り見事勝利。土地を適度に散らばらせながらも3マス以上を確保しながら多くの市場もキープできたのが良かったようです。
久しぶりのプレーでしたがやはり十分に面白く何度でも楽しめる秀作です。土地の取り合いや市場を巡る攻防に熱を帯びます。プレイしたい土地や動物のカードがなくてはならないわけですが,表向きのカードを山札で価格が違っているのも効果的ですし,毎手番3つのアクションができるので,その組み合わせを考えるのも悩ましい。決算が中間と最後の2回ですが,動物カードの山札の状況を見極めてぎりぎりの選択をしていくのも楽しい定番の一作となっています。
※2013.6.22
ハチエンダ(Hacienda) ゲームデータ
○デザイン Wolfgang Kramer
○発 表 2005年
○メーカー Hans im Glülck Verlags-GmbH
○2〜5人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○ドイツ・アマゾンで購入