ボードゲームレビュー


ハンブルグム ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

ハンブルグでの富と名声のために,商品を生産したり海外へ売ったりしてしっかり稼ぎましょう。そして,教会の建築のために積極的に寄付をしよう。そして建物を建て,どんどん勢力を広げ大いなる名声を勝ち取りましょう。

ハンブルグム

2人でのプレー。大きなボードにハンブルグの地図が描かれています。手番はあのロンデルぐるぐる方式。コマを動かして行いたいアクションを決めます。回りには売買の価格表や建物のストック,教会へ寄付をして手に入れる寄付トークンなどが置かれています。さあ,どこから始めましょうか。

ハンブルグム

ロンデルには3種類の商品が手に入る場所がそれぞれ1カ所。商品を売ったり,建物の資材を勝ったりする場所が2カ所。船を造る場所が1カ所,建物を建築できる場所が1カ所,教会へ寄付して建築する場所が1カ所の計8カ所。緑は初期の商品を1個売却,赤はビールを1個生産して獲得。どのアクションも複数できますが,最初はそこまでの余力はありません。

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ここでは,建築資材を3個100ポンドで購入。種類による差はなく合計個数で価格が決まる。なぜか世の中の決まりに反して数が多いほど割高なのです。1個20£なのに10個買うと600£です!

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ここでは,造船所で船を1隻増強。商品は船1隻に1種類しか売れません。しかも場所によって個数も制限。やはり複数の船で1度に売れた方がいいですね。

ハンブルグム

いよいよ教会建築の寄付です。寄付は5段階でそれぞれ使う材料が違います。最初はレンガ1個だけです。寄付をすると後々大きく得点になっていく寄付トークンを得ます。最初は5名声点トークンを取ることになっていますが,以後は選んで取れます。自分の建物,市民,船,このトークンの数なので点になるので大切です。寄付をする度に地図の現場にマーカーを置いていきます。

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ここでは建築を選び建物を建てます。商人の建物を建てて即座に100ポンドゲット。建物はそれぞれ建てると何かしらの効果がついてきます。寄付をした教会からつながる該当の場所に市民トークンを置いてその場を獲得。

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ここではついに赤が,教会が1棟完成しました。5つめの寄付をしたプレーヤーが完成させたことになり,教会コマを置いて,ボーナス点(一番は8点)を得ます。この教会の寄付トークンは全て赤に持っていかれてます。緑は2カ所の教会建築場所に少しずつ寄付をしている状態,また船は3隻まで増やしています。

ハンブルグム

教会の寄付の最後はこんなベルも資材として必要。本物ぽくって最高ですね。レンガ・木材・費用とともに寄付をして教会が完成させられます。

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建物が増え,教会もたくさん完成し,市民もたくさん置かれかなり活況づいています。あと2つの教会が建つとゲーム終了。そこまでに確実に得点できるように準備をしておきたいところですが。

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すべての教会が完成しました。残った寄付トークの得点計算や残った商品・資材を売却してお金を得点に換算。実は,最後,黄色の教会の地区の市民の数で得点し絶対勝てると踏んでいたら,何と持っていたトークンが薄緑の教会の地区のものだったというトンデモミスで得点できず惨敗となってしまいました。ウァー!

ゲルツのロンデルの作品は,ナビゲーターに続き2作目ですが,やはりおもしろいですね。たぶんナビゲーターの方がもう少し複雑で,きつさや得点への道筋がいろいろあり,悩ましいところも多いと思いますが,ゲルツのロンデルをプレイするのに初めてだととても分かりやすくて楽しめると思います。得点のために考えることは簡単で,商品ゲット→売却→資材の購入→寄付か建物か船かで上手に使う。寄付で得点になるトークンを集める。建物とその市民で得点の要素を配置する。といったところがおおざっぱな感じですがボードがどんどん賑やかになっていくのはワクワクします。2人でも十分楽しく,たぶん4人5人なら熾烈な取り合いが楽しめそうな,一見難しそうだけどやってみると実にスマートなそんな素晴らしい作品です。
※2011.9.16

ハンブルグム(Hamburgum) ゲームデータ

ハンブルグム
○デザイン Mac Gerdts
○発  表 2007年
○メーカー PD-Verlag
○2〜5人用 約75分
○難易度  やや高め
○アメリカ・アマゾンで購入(約41.8$)