こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
花火 ☆☆☆☆☆☆
みんなで協力して美しい花火を打ち上げよう,という協力ゲーム。2013年のドイツゲーム大賞に輝きました。果たして・・・。
シンプルなカードゲームですが,普通と違うのが,自分の手札を見ることが出来ないということ。他のプレーヤーの手札は全部見えています。こんな感じで自分のカードだけが分からない。
手番にすることは,だれか相手の手札の色か数字を教える,自分の手札を場に出すか,捨てる,など。それらのアクションにはチップのやりとりがあって,延々とみんなの手札を教え合っているわけにはいきません。
場に出すのは各色小さな数字から順番に花火のカードをプレイしていくこと。これが1〜5までキレイに並ぶとその色の花火が最大限の美しさを出すのですが・・・。
これが結構難しい。相手のカードの色か数字を教えると青いチップを1枚箱の外に取り出し,そのチップがなくなるともう教えることはできません。互いのいっていることを以心伝心で理解するようにしないと,捨てて良いかなと思っても,必要なカードだったり,プレーしたけど当てはまらなかったりということも。
で結局,一色も完全に完成した色はなく,みんな中途半端な打ち上げで終わってしまうのでした・・・。
パンデミックはみんなで相談して作戦を考えて考えて一致団結して事に望むという面白さで非常にはまりましたが,こちらは協力というものの伝える内容には制限があるので,どこか苦しい感じを持ちながらの,何とかわかってくれーという以心伝心が大切になるようなゲームです。余っているようないらないカードだと判断するとカードを捨てて,チップを戻せるので,捨て札を見極めることも大事。場の空気を読むというか,互いの言葉の雰囲気を読むというか,そんな感じが好きならはまりでしょう。
※2013.11.30
花火(Hanabi) ゲームデータ
○デザイン Antoine Bauza
○発 表 2010年
○メーカー Hobby Japan(日本語版)
○2〜5人用 約25分
○難易度 やや軽め
○駿河屋で購入