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ボードゲームレビュー
ヘーゼルナッツの騎士 ☆☆☆☆☆☆
あのカタンのトイバー作。リスの騎士たちは,ヘーゼルナッツの森を回って木の実を集めます。しかし,泥棒キツネたちがねらっています。しっかり泥棒キツネの名前を叫んで追い払いましょう!記憶力も大切です。
かわいらしいボードに,かわいいリスのコマ。手番にダイスを振って,出た目だけ好きな方向に進みます。そしてそこのカードを確認します。
めくったカードが木の実だったら,そのまま手元に。ただし,まだ自分のものとして確定しません。仮にためておくことになります。
今自分が2枚,赤が1枚木の実をためていますが,青はめくってもとに戻しました。めくったカードがキツネの場合,そのキツネの名前を覚えて戻します。
ためた木の実は,2カ所ある隠し場所に持って行くと,得点になります。枚数が多い方が高い点になりますが,きつね泥棒もいるのでここは2枚で取りあえず3点獲得しておきます。
さて,そろそろあちこちでキツネのカードが引かれています。自分もフリッツ君を引いてしまいました。そのまま戻します。今度誰かがここへ来てこのカードを引いたときに”フリッツ!!”と名前を叫びます。それがあっていれば,言われた方は,手元の木の実をすべて奪われてしまうのです。
最初のうちは覚えて入れるので気をつけながら進んでいますが,だんだんあっちもこっちもカードが元に戻されたり,ダイスの目でそこへ行くしかなかったりで厳しい状況に。さっそく青がひっかかり,すかさず”フリッツ!!”。青の木の実はかわいそうにキツネの餌食に・・・
自分もひっかかたり,あまりにあちこちあって忘れたりで,わいわいがやがや,カードをためて隠し場所に持って行くなんてなかなかできません。1枚でもOKで,運んでいきましたが,これが裏目に・・・
やんややんやと木の実を探してくるくる回り,2カ所のカードがなくなったらゲーム終了。なんと,前半出遅れていた青が後半一気に稼ぎトップに。ちまちま稼いでいたらこんなにも差がついてしまいました。
小振りなボードに可愛いイラスト。子どもたちといっしょに家族でプレーするのが一番良さそうです。最初のうちはともかく,しばらくするとあちこちでキツネが登場しだんだん混乱してきます。きっと子どもの方が覚えるのも上手で,大人を負かしてしまうのではないでしょうか。「あれはなんだったっけ?」キツネは3匹名前が違うので悩んでいるうちに,次の人が手番を始めるともう遅いのです。手軽に声を出して楽しめるお勧めゲームです。
※2011.5
ヘーゼルナッツの騎士(Die Ritter von der Haselnuß) ゲームデータ
○デザイン Klous Teuber
○発 表 1996年
○メーカー GOLD SIEBER
○2〜4人用 約30分
○難易度 やや低め
○オークションで購入