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ボードゲームレビュー
ハバナ ☆☆☆☆☆☆☆
キューバの系統に位置するカードゲームです。キューバの革命が終わり,ハバナに輝かしい建物をたくさん建築します。早く立派な建物を建てて点数を獲得するのが目標です。
キューバの中から人物を使う方法と,建物の建築部分だけを抜き出したようなスタイルです。中央に勝利点がついた建物を並べ,カードのプレイで資材やお金を貯めて建物を建築します。今回は3人でのプレ−なので20点早く取った方が勝利。手札は12枚です。
毎ラウンド,場に資材3個とお金3ペソ(最初だけ4ペソ)が補充されます。1ペソとランダムに引いた建材1個を持ちスタート。全員が手札から2枚を決めて伏せて出します。
一斉に2枚をオープンし,カードの数字で小さくなるように二桁の数をつくります。その数が小さい方からカードのアクションを行います。ここは,シエスタは0で,アクションはありませんがまず先にプレイできるもの。闇市は袋から2個建材を引きます。
次のラウンドでは,手番順に1枚を先のカードのどちらかに伏せて重ねて置きます。一斉にオープンします。また2桁の数字の組み合わせにして,小さい方からアクションをします。今回もシエスタはそのままで先手をとり,ペソで場のペソの半分を手に入れました。
しばらく先手番を取るために一方はシエスタという戦法。ここでは一方はママ,場の廃材や建材の半分を取ります。そこそこお金も建材も貯まってきました。
ここで建築家を登場させます。建物の中には建築家が場に出ていないと建てれないものもあり,これがそうですが,黄の建材1個出して2点の建物を初めて建てました。
場の一列の建物が2枚になると新たな建物が補充されて再び6枚になります。灰色の駒は廃材ですが5個で色つき建材の代わりにできたり,5ペソで労働者駒1人の代わりにできるので,うまく使っていきます。
1のリフレッシュのカードは捨て札から1枚戻せるもの。ここぞというときに使いたいカードを戻せるのはいいですね。現在3つの建物を建て,10点までいきました。
建築家のカードをうまく使い,7点の建物も建築。17点まで持ってきました。カードには相手からお金や資材を取れるものもあり,わずかですが,邪魔をすることもできます。また,数字が小さい人が先に手番を行って,後手番の人には恩恵が少ないようにもなっています。どういうカードの組み合わせにしていくかなかなか悩みどころです。
ここで,最後。建材泥棒とペソで必要なものを獲得し,5点の建物を建て22点で勝利。3ゲーム目で初勝利です。今回は手札の回し方がうまくいきました。
大作キューバの流れをくむカードゲームです。ゲームデザイナーは違いますが,アートワークは同じなので,全体の雰囲気はよく似ています。こちらは,建物建築に特化して人物カードをやりくりするようにできており,12枚の人物の効果をいかに使うかに頭を悩ませます。建築に必要な建材やペソの獲得は,基本先手の方が有利なので,カードの出し方で状況は変わっていきます。36種類の建物があっても,3人で20点先取で終了なので結構早く決着がつき,1回のゲームでは出てこない建物もたくさんあります。毎回違った展開で楽しむことができる,手軽さの中に悩みどころも多い好ゲームです。
※2011.11.15
ハバナ(Havana) ゲームデータ
○デザイン Reinhard Staupe
○発 表 2009年
○メーカー eggertspiele / Rio Grande Games
○2〜4人用 約30分
○難易度 中ぐらい
○ファミリー・ゲームズで購入