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ボードゲームレビュー

ホームステッダーズ　☆☆☆☆☆☆☆☆　

　西部開拓をテーマとした競りと資源管理のゲームです。 西部開拓の入植者となって、自分の農場とわずかな資源と労働者だけを持って街を発展させます。カツカツのお金と資源で成功裏に発展できるでしょうか。

　ゲームのシステムは競り。毎ラウンド競りで建物などの建築の権利を購入し，該当の建物を建築していきます。といっても競りの対象は３枚なので，毎回一人は何も購入できません。ちょっとした救済はありますが・・・。

　自分の手元は最初は農場１枚，ここにいろいろな建物を建てて街を広げていきます。何らかの収入がある建物がほとんどで，それらを組み合わせながら進めていきます。

　競りは３カ所の権利カードに駒を置いていきます。最高値をつけるなり，降りるなりして確定したら左からカードの内容にそって購入できる建物を，資源も払って自分の前に建築していくかたち。

　このゲーム，お金の厳しさがハンパありません。借金の使い方もとても大事。ラウンドのはじめの収入は，そのままもらえるものと，手元の労働者を置いてもらえるものがあり，駒をどこにおいて何を得るかもなかなか悩ましいところ。

　全１０ラウンドで，最初の開拓地時代からだんだん都市へと拡大していきます。建築できる建物の効果もよくなるので，競り値も後半はだんだん高くなりました。

　最終的には，資源や動物などいろいろなものをお金そして得点に替えて最終得点計算。残念ながら自分は，建物の良い効果をうまく重ねて使えず得点が伸びずに敗退。ここはShuが建物の効果の得点をうまく積み重ねて見事勝利しました。

　本当にお金や資源の厳しいゲームです。最初借金のチットがたくさんあるなあと思っていましたが，借金なしではとても続けられないことが直ぐに分かってきます。これは借金をしないようにではなく，借金した上でガンガン街を発展させていくゲームです。初めてのプレーだったので，特に前半は誰もがあまり競り値を上げていませんでしたが，慣れてくると高値の取引が頻発するのかもしれません。細かな資源や食料，家畜などが豊富にあり，手番には規則に従って自由に市場で売買・交換できるので，その市場をうまく使うのも大切です。ただし，あまりにもいろいろあって，売買・交換の組み合わせを考えるだけで相当大変で，そこに時間が掛かるのが難点。ゲームのルールとしては非常にシンプルなので，建物の効果の組み合わせなどがはまると気持ちよく楽しめそうです（今回は全然うまくいきませんでしたが）。
※2013.11.3

ホームステッダーズ（Homesteaders）　ゲームデータ

○デザイン　Alex Rockwell
○発　　表　2012年(これは第３版，オリジナルは2009年)
○メーカー　Quined Games
○２〜４人用　約90分
○難易度　　やや高め
○駿河屋で購入