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ボードゲームレビュー
原始の生活 ☆☆☆☆☆☆☆
ここは石器時代。木の実を集め,薬草を求め,時にはマンモスを狩り,必要な道具を蓄えて,しっかりと夏,そして冬を乗り切りましょう。今回は2人でのプレーです。
最初は夏から始まります。ボード上に,ランダムにタイルを配置します。夏は木の実,球根,薬草,つぼ,ネックレス,武器,マンモスが取れ,いくつかの道や洞穴(洞穴同士は地下でつながっていて,ワープできます)が点在しています。プレーヤーは4カ所ある貯蔵庫にそれぞれいて,そこから採集や狩りに出発です。
手番には,2歩分進めます。1人で2歩でも,2人で1歩ずつでもOK。手前のキューブは,夏の間に冬用の貯蔵庫を通ると置ける大事なもの。これを置かないと冬には人がいなくなります。
移動した場所のタイルを取ります。もちろん,道や洞穴はそのままです。取り去った後は通過することもできません。数字は最後にそのまま点数になります。
マンモスだけは,先に武器を取っておかないと狩ることができません。うまく武器とからめて高得点のマンモスを狩りたいところです。武器とマンモスだけはオープンにしておき,その他の収穫物は見れないようにしておきます。自分自身も確認することはできません。
だんだんタイルが少なくなり,移動範囲も狭まってきます。どこにも動けなくなったら,手元に戻して,乗っていたタイルを取ることもできます。
たくさん収穫できました。もうそろそろ夏も終わりそうです。貯蔵庫にも冬の準備を置くことができました。もうどこにも移動できなくなったら季節は冬へ。
道と洞穴以外の残った夏のタイルは取り除き,冬のタイルを敷き詰めます。冬にも木の実などもありますが,マンモスの数が増え,毛皮やツノなども取ることができます。
夏と同じようにせっせと食料を集めたり,毛皮を取ったりします。冬の間に夏の貯蔵庫にキューブを置いておくと,最後に得点になります。
うまく敵のコマを孤立させることができると優位に立ちますが,2人プレーでは,なかなか追い詰めることは難しいです。
冬の食料なども,こうこれ以上取れなくなったらゲーム終了です。収穫物の点数と,つぼや毛皮などは集めた枚数で点数が増えます。総合計で決算。何と地道に集めて稼いでいたつもりが,したたかに計算尽くで集めていた赤に叩きのめされました。原始の生活は厳しいです!
タイルを取り合い,どんどん窮屈になっていくパターンのゲームです。似たようなシステムのゲームはいろいろあるようですが,石器時代の食料集めなどをテーマにしたところがおもしろいですね。マンモスの狩り方や洞穴の使い方にちょっとした工夫があり,集めたタイルの得点の数え方も2種類あるので,結構ねらいをしっかりもって挑まないといけないようです。今回は2人でしたので,行く手を遮られたり,孤立してしまう場面は少ししかありませんでしたし,狙ったものの取り合いもあまりなかったのですが,4人だと先先を読みながらの結構厳しい戦いになって白熱しそうですね。タイルを集めるゲームの中では,一ひねりある好ゲームだと思います。
※2011.8
原始の生活(Jäger und Sammler) ゲームデータ
○デザイン Reiner Knizia
○発 表 2010年
○メーカー AMIGO
○2〜4人用 約45分
○難易度 やや低い
○ドイツ・アマゾンで購入(約16ユーロ)