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ボードゲームレビュー
ケルト・スパイラル ☆☆☆☆☆☆☆☆
ケルトのボードゲームシリーズの3作目。今回は拡張ではなく,単独でゲームができるパッケージです。コースは一本道で簡単そうですが,悩みどころはこれまで以上でとても戦略的なゲームとなっています。
初期配置。願いの石は場所が決まっています。その他のチップは全ての道にランダムで置かれます。これまでにはない使い方のタイルもあります。今回は各自3つの駒を動かします。ゴールエリアに自分の駒3つを入れるか,とにかく5つ入ればゲーム終了。
さて,今までのケルト同様,数字を昇順又は降順にプレイし,駒を進めます。願いの石や石の鏡を確実にゲットしたいもののなかなか手札がそうはさせてくれません。小まめに点数タイルの得点は入りますが微々たるもの。
今回特殊チップの一つにスパイラルのチップがありますが,ここへ来ると,駒を任意の場所(元いたところ以外)に戻せます。これは一度はうまく使って願いの石を手に入れました。
また,3枚のゴブリンのチップそれぞれに3つの駒を同時に配置させると15点も獲得でき,ねらっていましたが結局うまくいかず…
さらに,精霊の駒を自分の駒の場所に進めると5点獲得しますが,駒か精霊かどちらかしか動かせないのでどこで精霊を動かすかが難しい。2回は得点を手に入れましたが…
そうこうしているうちに,手札はどんどん手詰まりに…進むに進めず,願いの石も集められず…
結局,黒が3つの駒をゴールエリア(赤い数字の範囲)に入れてゲーム終了。圧倒的大差でやられました。
いやぁこれはなかなか良いです。普通のケルトでは物足りなくなった方々にはなかなかお勧めです。出したカードの色の場所まで進めることができ,すぐゴールしてしまうのではと思っていましたが,途中のいろいろなタイルのからみがあってすごく悩みます。今回,ゴブリン3カ所15得点をねらっていましたが,全然カードがままならず,逆に黒駒にそれをやられてしまい引き離されました。新しいチップの役割や精霊による得点も大きく影響するので,手札とにらめっこしながら悩ましい時間を過ごすことができます。でも,ケルトをやったことがない人は,まず普通のケルトをやってからの方がいいように思います。
※2011.8
ケルト・スパイラル(Keltis Das Orakel) ゲームデータ
○デザイン Reiner Knizia
○発 表 2010年
○メーカー Kosmos
○2〜4人用 約30分
○難易度 中
○ドイツ・アマゾンで購入(約16ユーロ)