ボードゲームレビュー


キング・ルイ ☆☆☆☆☆☆ 

国王の祝宴の食卓へと招待されました。できるだけたくさんの量や種類の食料を食べ尽くしたいのです。しかし,欲張りすぎて国王より食べ過ぎると全く得点には入れてもらえないのです。

キング・ルイ

3人でのプレー。山札から6枚(人数の倍)をめくり,並べます。同じ料理は重ねておきます。ドラゴンは1枚ずつ置きます。

キング・ルイ

やることは,その場に出た料理を1種類全て取る,山札から1枚引く,もしくはドラゴンを取って,王様の料理を頂くかです。まあ,最初はある程度手札を確保すべく3枚あったチキンの料理を獲得。

キング・ルイ

こうしてだんだん手元に料理がたまってきます。基本はこの枚数が物を言うので,ある程度は取っておかなくてはなりません。ただし,このままみんなが手札に取っていって,王様に食料が1枚もないと得点になりません。

キング・ルイ

毎ラウンド,種類が多くて余ったり,山札を引いて余ったりした場のカードは全て王様の料理に取り分けられます。その王様の枚数もとっても大事。ここではまだ,パン1枚だけ王様に。

キング・ルイ

今は王様にパン1枚,チキン3枚,肉1枚とチーズ2枚がありました。そこにドラゴン登場!ドラゴンを使うと,王様の料理どれでも2枚食べてしまいます。チーズ2枚食べてしまいました・・・。

キング・ルイ

こうして王様にも料理がたくさん並びます。そろそろ気をつけていかないと。最後の得点計算では,まず王様の持っている枚数より自分の方が多いと,全てなしになってしまいます。そして,王様の持っている枚数がその料理の得点になって,その得点×自分の枚数が,その料理の得点になります。王様の枚数と手札の枚数との微妙な関係にどきどきしながら進みます。

キング・ルイ

ときどき,ドラゴン(全部で5匹います)に,王様の料理が食べられ,枚数が減ってしまってあせったり,王様用に残しておきたい料理が取られないかどきどきしたり・・・。

キング・ルイ

最後は並べる料理がなくなったらゲーム終了。何と王様をオーバーした人はいませんでした。そして得点計算,5点になっているチキンやフルーツで稼いで,見事勝利!

どんどんカードを取っていくだけの簡単なゲームですが,悩みどころはしっかり用意されています。王様にどこでどの料理を持って行ってもらうか,王様の枚数と自分の枚数の状況は・・・。後半になればなるほど悩ましくなります。山札からも取るので,だれが何を持っているか,おおよそはとらえていても細かいところまではもちろん分かりません。ただし,ドラゴン5匹の扱いは,よいアクセントですが,ちょっと微妙でしょうか。王様の枚数を減らして得点源を減らすことになりますが,自分の点数とも関わってくるので,どうするのが一番効果的なのかは,まだよく分かりません。簡単で手軽な内容なので,子どもを交えたファミリーなどには最適な作品だと思います。
※2012.3.21

キング・ルイ(King Lui) ゲームデータ

キング・ルイ
○デザイン Alan R. Moon / Aaron Weissblum
○発  表 2003年
○メーカー ABACUSSPIELE
○3〜5人用 約20分
○難易度  軽め
○Spiele Offensiveで購入(約6ユーロ)