こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
キングスブルグ ☆☆☆☆☆☆☆☆
キングスブルグの王の信頼できる総督として成功を収めるために,助言者の助力を得ながら領地を監督しよう。5年後に最も成功し,国王の参謀となるのです。
ボードには数々の助言者が総督を助けるべく待機しています。自分は領地であるボードを持ち,ダイス3個を用意してゲームスタート。3人でのプレイです。
マイ・ボードには,今後建てていくことができる建物が並んでいます。それぞれ左から順番に建築可能。領地を守る防壁や市場・公会堂などの街の建物などがあり,戦力を高めたり,勝利点を得たり,特別な効果を得たりできます。
ゲームは春から冬への1年間を5回=5年間行います。春〜秋は,領地を発展させ,冬はやってくる敵との戦いです。どんな建物を建て,設備を整え,敵を迎え撃つか,戦略の練りどころです。時々国王が手をさしのべてくれます。
さて,ゲームの基本はダイスゲームです。ここで,ダイスが嫌いでは,このゲームはできません。3個のダイスを振り,その目をボード上の助言者に割り当てて効果を得ていくのが基本的な流れ。付加的要素で,ダイスの目を変えたり,ダイスを増やしたりできます。いきなり2・3・4と言うしょぼい目。大きい目ほど,良い援助が得られます。このダイス運のなさに,今回はやられました・・・。
9の助言者はどちらかの資源を2個もらえる者。3個とも併せてここに置くしかありませんでした。赤や青は目をわけながら助言者の力を得ています。
そして得た資源を使って,季節毎に1個建物を建てることができます。左からなので,まずは防塞を建設。ゲームでは15個程度の建物ができるかどうかなので,どの建物ラインに注力するか考えどころです。
春から秋へ3回援助を受けたり,建物を建てたら冬。冬は外敵の襲来の季節です。今年は,ゴブリンが襲ってきましたが,初めのうちは敵も弱いのであまり怖くはありません。各プレーヤーの兵力と敵の戦力を比べて勝てばごほうび,負ければペナルティです。2のゴブリンは簡単に撃破。全員木材1個獲得というわけです。
もう3年目に入っています。白いダイスは建物の効果や毎年の始めに一番弱い総督に春だけおまけのダイスを使わせてもらえるのです。また,合計14なのに15にあるのも建物の効果で±1できるため。こうした効果をうまく使って欲しい資源や戦力アップを狙っていきます。
そして5年目の冬。最高戦力のドラゴン族の襲来でしたが,だれもが戦力を上げ,国王の援軍も強力(1個ダイスを振った目の数だけ,全員戦力アップ)だったため勝利。そしてゲーム終了。何と青に10点以上の差をつけられ敗退。我が領地は衰退の一途を辿るのでした。
ダイス運が嫌いではゲームになりませんが,ダイス好きには非常に盛り上がります。季節毎,手持ちのダイスを振って合計の小さいプレーヤーから援助の対象を決めます。王の援助以外では,同じ助言は得られないので,相手のダイス目も考えながら自分の助言者を確保していくところは,結構悩ましくて,時には考えすぎてしまうこともあるほどです。ダイス目を操作できる例外もいくつかあるので,それらの使い方も悩ましいです。今回,建物の建て方の流れがたぶん悪いのもあり,青に大差をつけられてしまいました。ダイス運と建築の方向性をうまく操り,リベンジを果たしたいものです。
※2012.5.30
キングスブルグ(Kingsburg) ゲームデータ
○デザイン Andrea Chiarvesio / Luca Iennaco
○発 表 2007年
○メーカー Stratelibri
○2〜5人用 約90分
○難易度 中ぐらい
○オークションで購入