こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
ル・アーブル ☆☆☆☆☆☆☆☆
ル・アーブルはフランスで2番目に大きい港町。港に届く様々な商品を、街や施設で加工して交易しながら、お金を稼いだり建物を建てたりして財産を確保します。ただし食料の確保がなかなか大変!
3人でのプレ−。ボードはこんな感じに準備します。細かいチップが大量にあり,百均の小分けケースが大活躍。大量の商品のストック,建物や船のカードの準備,最初の自分の建物は倉庫が一軒。今回2度目のプレ−。
最初は補充アクション。自分の船が左から順番に港を訪れ,そのタイルに描かれている品物が港に入荷します。入荷するだけで,まだもらえません。補充の後はメインアクションです。どこかの港の品物1種類を全て取るか,建物のアクションを行うかです。最初は建物のアクションもほとんどできないので,資源収集がメインだと思います。ここでは粘土を取っておきました。ここで取ったものを使って建物を建てたり,食料の供給をしたりしていきます。どれを確保するか,先を見通した戦術が必要ですが,なかなか・・・。
各船が1こずつ移動しながらアクションを進めますが,最初のラウンドはみんな資源集めに精を出し,建物アクションまでまだだれもしていません。毎ラウンド7回目のアクションで区切りになるので,それも見据えておかないといけません。
そのラウンドの最後に,食料を支払わなければいけません。これが結構きつい!毎ラウンドの終わり,つまり7ターンごとに食料が必要です。少しでも楽にするために船の用意も必須ですが,まだまだそこまでたどり着けない状況。
食料はこの魚や魚を加工した燻製,牛を加工した肉,小麦を加工したパン,なければお金で支払うこともできます。
ようやく建物アクションを実行して,漁場を設置。設置された建物・設備はこの後使えます。また,この建物の資産価値が最後の勝敗の得点になるのでたくさんの建物を建てていくことが大事です。しかし,なかなか必要な資源がたまらないんですねぇ。
製パン所をたてました。小麦をパンにして食糧確保と少々のお金が入ります。どうも食糧確保に汲々してうまい発展ができません。でもおもしろいです。
序盤,青は,製材所と資材市場を建築,結構お得な建物を建てられました。赤は中央市場を建築。まだそれぞれ先の方向性は決まっていないようです。
ボードの左側の建物は街にある共通の建物,まだ初期の建物と移動してきた一般の建物1件だけですが,ここは少しずつ増えていきます。建物は自分の駒を置いてその効果を使います。共通の建物や相手の建物も使えますが,費用がかかります。
本当は船もほしいところですが,なかなかうまく回りません。青は結構強力な建物を建てています。自分はなぜか食料関連の建物ばかりで・・・。
これだけ食料関連の建物がありながら,ラウンド後の食料調達がうまくいかず借金地獄に落ちそうです。簡易裁判所は資産価値もあり,借金を減らしてくれるのでとにかく建てておきましたが,人が使ってもただなんですね。
ようやく鉄製の船を購入し食料4だけはキープするものの,やっぱり足りず,借用書が2枚に・・・。この後後半何とかなるのでしょうか。
いよいよ最終ラウンド,最終アクションで建物の効果を使い終了。結局資産価値,現金ともに青に,水をあけられ,赤との接戦でも3フラン差で敗れ,最下位に沈んでしまいました。難しい!
まだ2回しかプレーしていませんが,かなりお気に入りの作品です。食料や資源,お金を集め,建物や船をつくり,効果を発揮しながら自分の街を拡大していく。まさにドイツゲームの醍醐味をじっくり味わえます。1ラウンドが7手番で終わってしまうので,与えられた2回・3回の手番でいかに先を見通しながら,最良の選択をしていくのか,とても難しくて悩ましい限りです。まだまだどうしたらいいのか全然わかっていませんが,それでも資源をやりとりしながらプレーしていくのは実に楽しいものがあります。自分がプレーするゲームの中では,少し時間がかかる方なのが残念ですが,機会を見つけては何度も挑戦してみたいものです。
※2012.3.8
ル・アーブル(Le Havre) ゲームデータ
○デザイン Uwe Rosenberg
○発 表 2008年
○メーカー Lookout Games(日本語版Hobby Japan)
○1〜5人用 約120分
○難易度 やや高め
○アマゾンで購入