こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
リベルタリア ☆☆☆☆☆☆
海賊どもの最後の3週間,がっぽりお宝貯めて引退です。邪魔な相手はことごとくつぶして金銀財宝をぶんどることができるように頑張ります。
細かなボードやチップなどがありますが,基本はカードゲーム。しかも全員が同じカードのセットを持ってのスタートです。手元に我が海賊の本拠地を置いておきます。最初は30枚あるカードからランダムに選んだカード9枚同じものを全員が手札として持ちます。そしてそこから1枚を伏せて出し,一斉にオープンして最初の襲撃する船に乗り込んでいくのです。
カードには順位を表す数値が書かれており,さらに同じカードにはその中での順位を示す数値もあります。大きい順に船に乗り込んで並べ,この後のアクション順が決まります。
最初のアクションは昼のアクション。カード順位の小さい順に解決します。結構えげつない効果も多く,一番大きいカードを始末するなんて言うのもあります。右から2枚目の暴れ者が一番上のカードをしまつしてしまい,もう姿がないのです。ただ,昼の段階ではまだ戦利品は取れません。
そして夕闇のアクション,今度は順位の上のカードから今回の戦利品を取っていきます。人数分の戦利品が1日ごとにランダムで置かれており,それを通常は1個ずつ取らなくてはなりません。これが必ずしも欲しい戦利品ばかりとは限らない・・・。
自分の手元には3つ置いてありますが,樽のチップは1ダブロン分でまあよし。剣のチップは左右のどちらかの本拠地にいる海賊1人を葬るチップ。結構やられるしやっつけることもできます。そしてスペイン人のチップは敵を捕らえたものの自分もやられてしまうというひどいチップです。この赤い2種類は原則お金になる価値はないのですが,一部のカードにのみ,あとあと使えるチャンスも残されています。
1回の遠征で6日分船を襲撃し,戻ってくるという設定。戻ってきたら所謂決算です。集めたお宝を精算して得点を得ます。最初の遠征では黒が宝の地図を3枚確保し高得点を得てトップに。自分は後ろから2番目という状況。こうした遠征を3回行い勝負を決めます。
2回目の遠征は,1回目に使わなかったカードに,新たに6枚全員同じカードを追加しての勝負です。6枚は同じですが,以前に使わなかったカードがそれぞれ微妙に違うのです。しかし,このラウンドも隣にやられるは,スペイン人にやられるわで,墓地にすでに3枚死んでいます・・・。2回目の決算でもあまり伸びず,4位という状況。
そして最終ラウンド。また6枚同じカードが補充されます。はちゃめちゃな効果のカードも多いので,何をプレイしていくかとても大変です。30のスペイン人総督なんて,自分の本拠地の海賊全員抹殺です。どういう意味があるのかよく分かりません・・・。
そんなとんでもカードの効果にもめげず,今回はサーベルがお金になるカードも使って頑張って貯めましたが,結局及ばず4位。とりあえずはよく分からないつかみ所のないまま終わってしまいました。
基本はカードをプレイして戦利品を集めるセットコレクション系のゲームです。30枚中21枚使われ,残りの9枚はそのゲームでは使われません。全員が同じカードのセットをベースにプレイするので互いの駆け引きは熱くなります。しかし,とにかくカードの効果が派手でいろいろあって,それらの意味を理解するのが一度のプレイでは難しいですね。分かってくればカードの組み合わせを考えて,コンボ的な使い方で戦略も広がりそうです。また,いかにも海賊らしく,殺したり殺されたりと直接攻撃的なカードも多いのは好みが分かれるでしょうか。ただ,カードに貼る日本語シールのできばえが素晴らしすぎて,写真見てもシールが貼ってあるように見えないでしょ。180枚シール貼るのにゲーム時間の何倍かかったか。せっかくなのであと数回はプレイしないといけませんね。
※2013.1.14
リベルタリア(Libertalia) ゲームデータ
○デザイン Paolo Mori
○発 表 2012年
○メーカー Marabunta
○2〜6人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○といず広場で購入