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ボードゲームレビュー
リトル・デビル ☆☆☆☆☆☆
手軽なトリックテイクです。親より大きい数を出さなくてはいけないのか,小さい数を出さなくてはいけないのか,それだけです。6人でのプレー。トリックに勝ってしまうとデビルマークが増えてマイナス点となっていきます。誰かが100デビル超えたら負けで終了。
親が1枚カードをプレイ。その左隣のプレーヤーが,出したカードが親の数より上か下かで,その後のフォローが決まります。親が22をプレイし,自分が28をプレイしたので,この後は必ず22より大きい数をプレイしなくていけません。そしてこの場合は一番大きい数を出したプレーヤーがトリックを確保するのです。つまり親は安全ということ。
このときは親が37で次が36,つまり小さい数字のフォロー。3人目は24を出さざるを得ず,このトリックを取る羽目に。ここにはデビルが5匹いる35などと言う最悪なカードもあるのです。まるでニムトの牛マークのようです。
親が54で次が47だったので低い数字でフォローしなくてはなりませんが,手札になければ大きい数字でもプレイしなくてはなりません。最後のプレーヤーは小さい数がなく,56を出すしかなく,この場合は最も大きい数をプレイした人が勝つ羽目になります。
こんな厳しいことも起こります。親が4で次が3,つまり4より小さい数字でのフォローですが,もちろん1か2しかないので当然破綻します。手札にあるデビルが多いカードをいかに人に押しつけるか,互いの駆け引きが熱いです。
1ラウンドの手札は9枚なので9トリック取ったらラウンド終了。とったカードのデビルマークの数を数えます。ルール上は誰かが100超えたら終了ですが,今回は時間の都合もあり3ラウンドの勝負。最大69点から最小32点でした。そうすると5ラウンドもあれば100超えも決着しそうですね。
マストフォローですが,数字の大小だけなので簡単で,結構子どもたちを交えても遊べそうです。たった数字のカード54枚だけなのに,ルール1つで結構面白くできるもんだなあとプレイしたみんなで感心していました。デビルのいないカードから最大5匹いるカードまであり,手札の運との絡みも大きいですが,どこでどのカードをプレイして難を逃れるかなかなか楽しめたゲームでした。やはり6人でプレーするのが一番です。
※2013.1.8
リトル・デビル(Little Devils) ゲームデータ
○デザイン Michael Feldkötter
○発 表 2012年
○メーカー White Goblin Games
○3〜6人用 約15分
○難易度 軽め
○ゲームストア・バネストで購入