ボードゲームレビュー


トイレ ☆☆☆☆☆☆☆ 

 これはトイレに行くためのカードゲームです。プレーヤーの持つ11人は離れたトイレに用を足しに行きますが,使用可能なトイレの個室は2つだけです。彼らはトイレの個室に入れなければ,森の中でしてしまい,それによりマイナス点になります。(ルールブックより)

トイレ

 という,ちょっとおかしな設定のカードゲーム。手札をうまくトイレの個室に並べさせることができれば失点を防げるということです。トイレの個室2つを並べ,あらかじめ2人をトイレの前に並ばせておきます。各自11人のカードを持ってスタート。

トイレ

 手番は裏向きに置いたカードを一斉にオープンしていく方式。この時の数字と色で誰がトイレに並ぶことができ,誰が森で用を足すかが決まります。最も大きい数字と最も小さい数字のプレーヤー(同じ場合は色の強さで決まる)が並び,それ以外は失点として手元に残ります。

トイレ

 ただし,最大最小のカードが,既に並んでいるカードと同じ数字だったり,同じ色の場合は,並びたくても並べずペナルティを1枚足したマイナスカードとなってしまうところが厳しい。1枚の失点は良しとして出したつもりが最大の数になってしまって,しかも置けずに2枚失点なんていうことも!

トイレ

 そして最大のポイントは5人目を取ること。ずばり5人目に並ぶと,トイレ掃除があり,失点を少なくしてくれるカードをもらえます。自分は小さいカードがなくて,最大の12は必ず置けるだろうと読んで12をプレイ。muneさんが1をプレイし,上の列の5人目となって掃除道具カードをゲット。ここでの場にない色の1は最強ですね。

トイレ

 その5人目のカードが先頭になってまた並び始めます。これを11枚カードをプレイして1ラウンド終了。

トイレ

 本来は3ラウンド行うところでしたが,都合で2ラウンドで終了。2ラウンドとも,掃除道具カードで失点を抑えたmuneさんが勝利。自分は1ラウンド目は掃除道具カードを1枚手に入れて失点を抑えたものの,2ラウンド目は失敗して1点差で届きませんでした。

 何ともユニークなテーマの手軽なカードゲームです。勝敗が失点を防ぐタイプのゲームなので,好みは分かれるかもしれません。0点が最も上ですから。11枚を全てトイレに並ばせることは不可能なので,手札の状況と場の展開を見て,勝負を賭けていくのが楽しいところ。そして何と言っても5人目をいかに狙うか。まあ,狙いが思い切りはずれることもあるのが,一斉オープンで盛り上がるカードゲームのいいところですね。結構お勧めです。
※2013.5.31

トイレ(Lokus) ゲームデータ

トイレ
○デザイン Reinhard Staupe
○発  表 2012年
○メーカー Nürnberger Spiellarten Vertag GMBH
○3〜5人用 約30分
○難易度  軽め
○ゲームストア・バネストで購入