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ボードゲームレビュー
ロスト・シティ ☆☆☆☆☆☆☆
プレーヤーは、カードを使って辺境の秘密に満ちた土地に探検のルートを造ります。ヒマラヤへ行き、雨に打たれ、また荒れ地へ行き、火山地帯へ向かい、川の下をくぐります。とりわけ果敢なものは、探検の成果を保証して出発します。3ゲーム行ったあとで、より多くの名声を得ているプレーヤーが勝者となります。(ルールブックより)
などというインディ・ジョーンズのようなテーマがありますが,プレイには何の関係もなく,デザインがそれっぽいだけです。ゲームはケルトの元になったということで,要はケルト風。2人専用のゲームです。手札8枚と中央に探検用のボードを置いてスタート。
それぞれ自分の側にプレイするカードを並べていきます。この手を組んでいるシンボルのカードは,最後に得点を倍にするもの。2枚なら3倍,3枚なら4倍で,他の数字を置く前にしか置けません。しかもプラスもマイナスも○倍になるという。
ケルトと違うのは,カードは全て昇順のみにプレイできることと,点数はカードの枚数ではなく書かれた数字分であると言うこと。最初のラウンドはそのまま写真を忘れて終了。このラウンドはリードしました。
2ラウンド目。緑は順調で既に10まで並べています。なお探検に出るとコストが20点かかります。つまり並べ始めたら20点以上取らないと得点はマイナスになってしまうのです。もしこのまま赤をほとんど出せなければマイナス点の3倍で大ダメージに。相方が結構並べているので厳しいのです。各色2〜10まで1枚ずつしかありません。
白も厳しかったですが,後半10を拾えて20越えに成功。赤はこのまま沈むことに。
2ラウンド目の結果。白は25−20=5点,緑は(39−20)×2+20(8枚以上のボーナス)=58点,赤は(16−20)×3=−12点で合計51点。このラウンドは負けましたが,まだリードを保っています。
そして最終ラウンド。大きめの数字が多いので上手に並べて逃げ切りを計りたいところ。
倍々カードを当てにせず,後半の大きい数字を目指してどんどん進めていきます。
そして終了。赤の大きい数字を抑えたのが効き,このラウンド勝利で合計でも完勝。無事ロスト・シティの探索は終わりました。
ケルトの元になったということですが,似て非なるものと言った印象です。色毎にカードを並べていく感覚は同じですが,昇順だけなことと,得点方法が全く違うことでプレイ感は大きく異なっています。ケルトには2人専用のゲームはないので,2人でプレーするなら,ケルトカードを2人でやるより,こちらの方がいいですね。探検コストが20点かかるので,8枚以上のボーナス点を取らないなら,とにかく大きな得点カードを手に入れておかないと大変です。逆に7点以上のカードを押さえれると,倍々カードの効果で大量得点も可能です。手札の運に左右される部分も多いですが,相手がプレイするカードを考えながら悩みどころもあり,手軽に遊べる快作です。
※2012.12.27
ロスト・シティ(Lost Cities) ゲームデータ
○デザイン Reiner Knizia
○発 表 1999年(これは2012年版)
○メーカー KOSMOS
○2人用 約30分
○難易度 やや軽め
○オークションで購入