ボードゲームレビュー


マニラ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 待望のマニラ5人でのプレー。品物をマニラの港に無事に運んで稼ぎたいけど,船は思い通りには進んでくれないし,海賊の脅威もあるし・・・,価値ある株券も手に入れておきたいし,どうなることやら。

マニラ

 スタートプレーヤーたる港湾長を競りで決めますが,これからして熱い!何と言っても株券が買えるのは港湾長だけ。運ぶ品物も決めることができ,最初の船の位置も決めることができるので,絶対有利ですが,どこまで支払っても良いのか相場は難しい。

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 載せる荷物(4種類のうち3種類)と船の最初の位置が決まったら,まず一巡手持ちの駒を配置していきます。船に載せれば無事港に着いたときに配当があります。船は3回のダイスロールの結果決まるので,結構アバウトで振り回されるのがたまりません。

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 一巡したら,ダイスで船が進み,二巡目の駒の配置。港に駒を置けば,船が着いたときの配当があるし,造船所に置けば,船が港につけなかった時に配当があるという,それぞれ,いろいろ考えての駒の配置です。

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 そうして三回駒を置いて,三回ダイスで船が進んで1ラウンド終了。それぞれ駒を配置した場所に応じて配当を獲得。さらに港に着いた商品の株嫌の価値が上がります。この1ラウンド目に全て船が港に着き,かなり稼いだのが大きかった。

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 海賊として配置できる箇所も2マスあり,2度目か3度目のダイスの時にぴったり13に止まると海賊として船を襲撃したり掠奪したりできます。今回,確か最後のラウンドで見事海賊が大当たりして自分とKawaさんだったかな,大いに稼いだのでした。

マニラ

 どれか株券の価値が30になるとゲーム終了なので,後半はどの荷物が運ばれ,港に着くか,で勝敗の行方が左右され,ダイスを振る手にも力が入ります。終わりそうだと思っていたら,荷物が到着せずにもう1ラウンド行うことになり,2回の港湾長を生かして高価な株券を入手できた自分が,勝利を得ました。

 港湾長になるのはやはり強いですが,かといって競りにあまりにもお金を賭けすぎても本末転倒になってしまいそうで,難しいところ。また,駒の配置は手番順が物をいうので,自分でなくてもだれが港湾長かで巡り会わせも変わってきます。少しずつ船を進めながら駒の配置をするのも,展開に応じた動きがとれるので良いですね。海賊は大いにギャンブル要素がありますが,たまに大当たりすることもあり,特に3回目のダイスで掠奪できると一気に稼げるので盛り上がりには欠かせません。定番作品の一つだと思いますが,今ではなかなか入手できないみたいで惜しいですね。
※2014.5.18

マニラ(Manilla) ゲームデータ

マニラ
○デザイン Franz-Benno Delonge
○発  表 2005年
○メーカー 999 Games
○2〜5人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入