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ボードゲームレビュー
メキシカ ☆☆☆☆☆☆☆☆
アステカ文明の地に運河を開き,土地の区画を整理しよう。そこに偉大な神殿を建設し,最も影響力を高め勝利に結びつけよう。
ボードはこんな感じ,海で囲まれたアステカの地。ここに運河を引いて土地の区画をつくっていきます。区画の目的となるタイルは右下に並んでいる8枚のタイル。これが前半戦分。また,各自9つの建物を持っています。これをつくられた区画に建て,ポイントが高いほど決算でより高い勝利点を得られます。
このゲームはアクションポイント制。毎ターン6ポイントのアクションポイントがあり,それを使って運河を引いたり,コマを移動したり,建物を建てたりします。最初の手番,運河を引いて,橋を架け,向こう岸に渡りました。
少しずつ運河で土地が区切られ,区画が確定していきます。ここでは,10個分の区画を確定し,タイルを置きます。一番上の数字の点数がもらえます。手前の丸いチップは,アクションを増やすチップ。1度に2ポイントを使って2枚まで取れ,使うときは何枚でも1度に使って一気にアクションを行うことが可能で,いざというときに強力なアイテム。
あちこち運河が開かれ,土地もどんどん確定されていきます。白やオレンジは神殿も建設しています。神殿は1〜4ポイントまでの4種類あり,そのまま決算時のポイントとなって優劣が決まります。
黄色もここに神殿を建設して優位に立ちます。自分のコマがあるエリアにのみ神殿を建てることができます。広い区画ほど最後の得点も高いのです。
前半戦の残りのエリアタイルも3区画のが1枚。これが全てなくなり,誰かの建物全てが建てられると前半終了となります。前半終了前にある程度の得点が取れるように神殿の配置などを工夫していきたいところ。
前半終了時の様子。北側の区画が結構残っています。白が10ポイントほどリードして後半戦に。残りの7枚のエリアタイルが開かれ,新たに9つの神殿を手にしてバトル再開です。
エリアの建物の点は3位まで入ります。3位の点も馬鹿にならないのでなるべくいろいろな区画にバランス良く神殿を配置。高得点の区画で無駄に争って高い神殿を投入するのを避け,小さな区画を独占するようにしました。左下の6の区画は黄の神殿で占有しています。
白が全ての運河を配置し,作れる区画がなくなり,神殿も全て配置したのでラストラウンド。ためてあったアクションチップも使い,神殿をできる限り配置し,スタート位置へ戻ることもできました。(最後スタート位置に戻っていると5ポイント入ります。)1つ神殿を残らせてしまいましたが結果は?
何と1点差で勝利!久しぶりの勝利で,うーん満足!小さなエリアを大事にこつこつ点を重ねた結果が表れたようです。^^
これはかなりおもしろいですね。所謂陣取りゲームに入ると思いますが,陣地は自分で区画を区切ってつくっていきます。目標の区画ができればまず点が入ります。あとはそこへいかに有利なように神殿を配置するか。大きな区画,小さな区画いろいろあります。大きな区画で一位を取れば高い得点が期待できますが,取り合いになると神殿を無駄に使ってしまうこともあり,どこの区画にどう攻めるか,考えどころで悩ましい瞬間です。コマの移動は,運河と海をうまく使うとすごく長距離の移動もできるのがなかなか効いています。アクションポイント制は時間がかかると言われていますが,ここでは使えるアクションポイントは,基本6なので,ちょうど良いバランスだと思いました。(ただし考え出したらきりがないので長考タイプの人は要注意かな。)結構接戦になるので,勝敗は最後まで分からず,手に汗握る戦いを楽しむことができる秀作です。陣取りが好きな人には絶対のお勧めですね。
※2011.7.17
メキシカ(Mexica) ゲームデータ
○デザイン Michael Kiesling / Wolfgang Kramer
○発 表 2002年
○メーカー Rio Grande Games
○2〜4人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○アメリカ・アマゾンで購入(約32ドル)