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ボードゲームレビュー
ミッドナイトパーティ ☆☆☆☆☆☆
真夜中のダンスパーティ,みんなが盛り上がっているところにお化けのヒューゴーが登場。さあ,逃げ路や逃げろ!
今回は最大の8人でプレイ。1人のコマは2個です。まず,ダンスをする階段に順番にコマを置いていきます。
手番順にダイスを振り,自分のコマを時計回りに動かします。3と6の目はなく,そこだけお化けの目。その目を出したら,お化けが3マス進みます。これが結構出ること出ること。
いよいよパーティ会場に現れたお化け。お化けが外へ出たら,パーティのメンバーは大慌て。みんな部屋に逃げようとします。捕まる前に部屋に入れたらセーフ,ただし,1部屋に1人しか入れません。
おばけに追いつかれて捕まると,中央の倉庫に。ここは,捕まった順に−10点からの減点に。だいたい8人もやっていると自分がダイスを振る前にお化けが来ること,来ること,逃げる間もなく捕まります。
逃げても逃げてもお化けは早いし,部屋に逃げ込む前に追いついてくるし,時には2人ダブルでアウトに。
逃げる部屋の中には2カ所だけ+点になる部屋もあります。そこだけはダイスの目がちょうどでないと入れません。白がうまいこと逃げ込めました。
そんなこんなで大騒ぎの中,全て捕まり1ラウンド終了。ここでは−2で逃げ切った紫がリード。白は+3があっても−5です。本来なら3ラウンドかもしくは人数分のラウンドを行ってトータルで勝敗が決まります。今回時間の都合でこの1ラウンドだけで終わってしまいましたが,お化けの速さに圧倒された1ラウンドでした。
1989年に発表されたクラマーの"Midnight Party"ですが,しばらく入手しづらかったところ,2011年にメビウスが日本語化(ゲーム自体に言語依存はありませんが)して待望の再リリースをした作品です。価格も手ごろです。どんどん追いかけてくる敵から,上手に逃げ切るタイプのゲームの走りだったでしょうか。お化けの目は2個あるので,やはり結構な確率で出てきます。それを,「うわぁ!」「やめてくれ」とか言いながら逃げていくはらはらドキドキ感は子どもはもちろん,大人も一緒になって大いに楽しむことができる楽しいゲームです。8人までできる多人数対応もうれしいですが,さすがに人数が多いと,持ち駒も少なく,自分がダイスを振る前にお化けに捕まってしまうこともあり,5人ぐらいが一番楽しめるのではないでしょうか。こうした名作を日本語版で発売してもらえるのはうれしいことです。みなさん買いましょう。
※2011.6.24
ミッドナイトパーティ(Midnight Party) ゲームデータ
○デザイン Wolfgang Kramer
○発 表 1989年(写真は2011年版)
○メーカー AMIGO / メビウス・ゲームズ
○2〜8人用 約30分
○難易度 低め
○ジョイ・ゲームスで購入