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ボードゲームレビュー
ミケリノス王 ☆☆☆☆
パトロンのために活動する考古学者となってエジプトで発掘をしよう。貴重な工芸品を発見し,博物館でうまく展示して名声点を得よう。
上のボードが博物館,下のカードが並んでいるのが発掘現場。毎ラウンド8カ所(最後は12カ所)に考古学者駒を置いて有利な発掘を目指します。
自分のターンでは,考古学者駒を新たに置く(1個)か,置いてあるところにつなげるか(2個),パトロンの援助を使うかです。。あとで,2枚の発掘現場毎に最も駒を置いているプレーヤーが有利になるので,陣取りの要領で自分の場所を確保します。貴あー度についているマークも重要で,あとでどのパトロンが手にい入るかを示しています。
全員がパスするまで順番に駒を置いていきます。原則,ピラミッドには置けません。右のブロックは緑が優勢に,左は赤が優勢です。
各ブロックで優勢になると,1位と2位はどちらかのカード=パトロンを得るか,博物館の展示場所の確保ができます。オレンジのマークのカードの裏はこのおじさんがパトロン,3つ駒を置けます。
各ラウンド1回ずつカードが使えます。さっそくオレンジのおじさんの効果で一挙3駒置き!右下のブロックは優位に立ちます。
博物館の場所確保も大事,数字は点数で,色はパトロンを示します。そのかけ算で得点に。いきなり5の部屋には置くことができず,2か3から順番に置きます。
最終ラウンドは12枚使って6つの区画で取り合いです。パトロンも大勢いるので何とかしたいところですが。
ラウンド終了,最後もそれぞれの区画で優勢なプレーヤーがパトロンタイルをゲットします。
ずらりと並んだパトロンたち。博物館の区画の得点とその区画に対応するパトロンの枚数を掛けた点数が加算され,見事緑が勝利しました。
区画の陣取りをメインに,必要なパトロンのカードを集め,そのパトロンに対応する博物館の区画を取るのを狙うという,筋道は割とはっきりしているゲームです。区画タイルの中央にマークがあるのでそれがどのパトロンかは分かっており,狙いもはっきりします。まさに陣取り合戦です。陣取りのゲームとしてのみ考えれば,よくできていると思いますが,ゲームの背景やテーマがまったく感じられないのが残念です。貴重な工芸品を発掘するとか,博物館に展示するとか,そんな雰囲気はみじんもありません。
※2011.5
ミケリノス王(Mykerinos) ゲームデータ
○デザイン Nicolas Oury
○発 表 2006年
○メーカー Ystari Games
○2〜4人用 約45分
○難易度 中ぐらい
○オークションで購入