ボードゲームレビュー


ネイションズ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

古代から近代に至るまでの国家の発展!4つの時代を舞台として国々の競合を勝ち抜いて勝利を目指します。

ネイションズ

 壮大なテーマのゲームですが、システムは至ってシンプル。4つの時代ごとに2ランドでカードを獲得して自分の国の発展を目指します。この進歩ボードにランダムに並ぶ様々なカードをどうやって手に入れるか。2人でのプレイ。

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各自は5つの国家のうち一つを担当、A面はすべて同じですが、B面はそれぞれ特徴があります。今回自分は中国、相方はローマ、中国はワーカーが最初から一人多い、ローマは最初から軍事力+2あり、他にも細かな違いも。

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得点ボードでは、重要な国家の安定力と軍事力がわかるほか、毎ランド起こるイベントなどの情報が。この安定力や軍事力はとても重要。

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 国家ボードには初期配置の建物や軍隊がいくつか最初からついています。後からより強力な建物や軍隊に置き換えてきます。他に、顧問や植民地、ワンダーなどを配置できます。

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 ただし建物や軍隊には、自分のワーカーを置かないと効果は発動しません。手番に必要な石を払ってワーカーを配置し、安定度や軍事力を上げ下げしたり、ラウンド後の生産で収入になったりします。

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 進歩ボードのカードは、下の段が1金で、だんだん高くなります。毎ラウンド結構キツキツなので、お金や石のやりくりなど大変!

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 毎ラウンド怖いのが戦争とイベント。戦争は非常に抽象的に単純に処理されます。自分は軍事力0ですが、その自分が先に戦争のカードを押さえておくと、そのラウンドは特に被害なし。軍事力上の相手に戦争をとられると、ペナルティが。必ず−1VP他、資源のマイナスも食らいますが、そのマイナスは国家の安定度で軽減できるので、軍事力を頼らなければ安定度はしっかり上げていかないと。あとイベントもつらいことが多い。軍事力や安定度の優劣でいいことや悪いことが、今回は2人プレイなので、そのあたりは互いの状況を見ながら。

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 一時代2ラウンドずつ、全部で4時代8ラウンド勝負。後半は必要な石も多くなり、建物の効果発動やワンダーの建築などに石が大いに必要。ワーカーも増やしながらの攻防が熱い!

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 決着は、置かれているワーカーによる得点、植民地やワンダーによる得点、資源や安定度などをすべて足して10ごとに1点を合計、今回は自分が数点リードして勝利。国家の興亡に決着がつきました。

 壮大な文明発展系のテーマですが、非常にシンプルに分かりやすくまとまっているので、一回目こそ手探りですが、分かってくると悩ましく楽しく没頭できます。極端に言えば、毎ラウンド、カードを買ったりワーカーを配置したりするだけ。その1枚1枚、ワーカー1個1個の配置で、国家の安定度、軍事力、生産力がすべて関わってくるので、一手一手の決定にも力が入るというもの。おすすめの一作です。
※2015.12.15

ネイションズ(Nations) ゲームデータ

ネイションズ
○デザイン Rustan Håkansson,Nina Håkansson,Einar Ros$euml;n,Robert Rosën
○発  表 2013年
○メーカー lautapelit.fi
○2〜5人用 約2〜3時間
○難易度  やや重め
○オークションで購入