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ボードゲームレビュー
ナイアガラ ☆☆☆☆☆☆☆
ここはナイアガラの滝につながる激流。命知らずの冒険者たちは川岸に潜むお宝求めてカヌーで激流に挑みます。しかし,時には滝壺に真っ逆さまに落ちてしまうことも・・・。だれが最高のお宝を獲得して勇者となるか?
ゲームの箱も使う凝ったコンポーネントも話題になり,ゲーム大賞も受賞した有名な作品ですね。初めて5人でプレイできたのでこの機会にご紹介しておきます。
まずは,1〜6と天気用のパドルカードを密かに決めてからそのアクションを実行します。(ルール間違いで全員一斉に表にしてしまいました。)その数だけ正確にカヌーの移動をします。
カヌーの移動だけなら1ですが,止まった場所で宝石の積み卸しをするには2必要なので,よく考えて数字を出し,カヌーの移動をしないといけません。ただし,一度使ったパドルカードは,全部使って回収できるまで戻ってこないので,そこも考えどころです。赤は早速宝石を乗せました。
全員がカヌーの移動をすると,川が流れます。基本はパドルカードの一番小さい数字分。もし,天気カードをプレイしていたら±されます。これが恐怖の瞬間,流れる量が多いと,滝へ真っ逆さまなのです。みんなきわどくとどまっています。最後は二股になっていて,交互に流れるようにしています。
大きめの数字で移動させればいいのですが,数字は使い切りなので後半とても苦しくなってきます。何とか紫の宝石を持ち帰りたいのですが,うまくいくのでしょうか。
この青のカードが天気カード。これを出したときはカヌーは移動できません。代わりに天気の操作をします。基本の流量に+1するか−1するか,自分の位置と敵の位置との関係での駆け引きです。しかし,まだ自分はカヌーの宝石をともに陸に持ち帰れていません。
これで3周り目だったかな。やっと2色の宝石を確保。勝利条件は5色の宝石,同色4個,とにかく7個のいずれかです。誰もが1〜2個は集めているようでした。黄色のカヌーはもう落ちそうですが・・・。
やはり流れには勝てず黄色のカヌーが1隻落下。宝石もパーです。手持ちの宝石を1個出さないとカヌーは復活しません。いやなら1隻で頑張るのみです。
空のカヌーで上流に戻るとき,ぴったり他の宝石ありのカヌーに横付けできたらその宝石を泥棒できるのです。これが嫌らしくも結構効果的な場合もあって,良いアクセントになっています。(いじわるが嫌いな人にはだめかもしれませんが。)
こうして流されながらも宝石確保に命を賭け,赤が最初に7個の宝石を確保,そのラウンドに自分も5色の宝石を獲得し,同時勝利となりました。
さすがにゲーム大賞をとっただけのことはある,豪華なコンポーネントと雰囲気満点のアクションは人気があるのもうなずけます。ちょっと計算を間違えたり,思わぬ天候の変化をされたりして,滝に落ちるかどうかのドキドキ感がたまりません。パドルカードの選択には十分な考えどころもあり,相手の動き方との読み合いも楽しい,家族でわいわい楽しむには絶好の作品です。
※2012.4.20
ナイアガラ(Niagara) ゲームデータ
○デザイン Thomas Liesching
○発 表 2004年
○メーカー Zoch Verlag
○3〜5人用 約45分
○難易度 やや軽め
○オークションで購入