ボードゲームレビュー


 オロンゴ ☆☆☆☆☆☆☆ 

 イースター島にモアイ像を建てる競争です。競りと陣取りが融合したクニツィアのナイスな作品です。3人でのプレイ。

オロンゴ

 資源タイルの初期配置(6枚)をしてスタート。競りで優劣を決めて,自分のトークンを資源タイルや椰子のマスに置きながらモアイを建てる条件達成を目指します。

オロンゴ

 競りの資金はこの貝,3人なので16個ずつ持っています。また,建てるモアイは1人6体ずつ。その後最後の儀式のモアイを建てたプレーヤーが勝利。

オロンゴ

 競りはこんな感じの握り競り一発勝負。最もたくさん握ったプレーヤーが,貝を支払って自分のトークンを3枚島に置くことができます。二番目は支払いはせずにトークンに2枚,後は支払い無しでトークン1枚という順番。さらに,1個も貝を握らないと,トークンは置けない代わりに支払って貯まっている貝を受け取ることができます。

オロンゴ

 毎回ランダムに置かれる資源タイルを足がかりにして自分のトークンを配置。資源タイルの組み合わせの条件が整い,海沿いの椰子のマスにトークンがあると,モアイを建てることができますというか,建てなくてはなりません。

オロンゴ

 こんな感じであちこちにモアイ像が建ち始めます。建てるのに使った資源タイルには貝を置いていきます。このとき,貝が払えないとモアイ像は建てれないので,そもそもそういうトークンの置き方はできないという,後から建てることはできないのです。

オロンゴ

 毎ラウンド3枚の資源トークンが捲られるので,自分の領域の近くにうまく配置されるとうれしいのですが,なかなかそうはいきません。相手の状況や資源タイルの配置状況に応じて,競りで攻めるか降りて貝を手に入れるか,悩ましさもたっぷりあります。

オロンゴ

 今回赤が自分のモアイを先に置ききりましたが,続けて儀式のモアイを建てることができず,その間に青がとんとんとモアイを建ててしまい終了。自分はまだ1体残ったままでした。

 これは手軽に競りの駆け引きと陣取りの駆け引きを楽しむことができるなかなかの良作です。陣取りのもとになる資源タイルは毎回ランダムに決まるので,その場所や互いの配置状況などを見ながら,どれだけ貝を握るか,必ずトップで行きたいとき,ひとまず様子見で貝をためたいときなど,悩ましさ満点です。効率よく競りで勝った時などはしてやったりですが,無駄にたくさん握ってしまってもったいないと思うことも。割と短時間で熱い戦いを楽しむことができてオススメの一作。海岸線にモアイ像が並んでいる様は,なかなかのものです。
※2015.2.28

オロンゴ(Orongo) ゲームデータ

オロンゴ
○デザイン Reiner Knizia
○発  表 2014年
○メーカー Ravensburger Spieleverlag GmbH
○2〜4人用 約40分
○難易度  やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入