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ボードゲームレビュー

カルカソンヌ：農場　☆☆☆☆☆☆☆　

　カルカソンヌの新しいシリーズの３作目，海と金鉱山の次は農場です。ルール的には，かなりシンプルになっているようですが。２人でのプレイ。

　手持ちのミープルは４つと小屋が２つ。いつもより少なめです。果物などのチップが新たに加わりました。

　カルカソンヌなので基本は同じ。道はあって，山が農場に，草原は牧場にといった感じです。

　特徴の１つが農場，農場が完成すると，タイル２点ずつの他に，その農場にある作物のチップももらえます。これは基本１枚１点と５種類セットで追加の５点になります。

　特徴その２が小屋。これは今までの草原と修道院をミックスして簡単にした感じ。小屋のまわり９マスにいる動物の数が得点。また，小屋は置いたら最後までそのままです。草原に寝かせたミープル２つ分の代わりですね。得点計算は非常に単純になります。

　特徴その３が道，道は今まで通りの得点と，初めて置いたミープルが動くという得点も加わりました。他のことをしなければ，繋いだ道をミープルがハイキングをして移動したマスの数分得点できます。これによって，道をほかって置いて伸ばされると結構な点をとられるので，相手が早めに完成させてしまうと言うこともでてきました。

　小屋はこんな感じでうまくいくと，動物１３匹で１３点にもなることも。農場のかかしは，ジョーカーとして任意の農作物に置き換えて最後の得点のセットに使えます。

　今回，農場のチップが全く集まらず９枚の９点とセットは一つだけで１４点にしかならず。相方はチップだけで２０数点確保。まさにその１０点差ぐらいで負けてしまいました。

　カルカソンヌの中では，ルールがシンプルで分かりやすく，誰にでもお勧めの一作です。このシリーズの中では，南洋では船の扱いが分かりにくかったし，ゴールドラッシュでは，鉱山チップの運が大きすぎると思いましたが，この農場はすっきり分かりやすくできています。草原のミープルのように最後の大きな逆転はなさそうですが，集めた作物チップでセットがいくつできるかである程度の得点が入るので，大差がついてなければ土壇場の緊張感もあります。ハイキングができるために，道を早めに完成してふさいでしまうということもありました。強者向きではないかもしれませんが，ファミリーで楽しむには，まずこれからでもいいのでは。
※2016.1.17

カルカソンヌ：農場（Carcassonne: Über Stock und Stein）　ゲームデータ

○デザイン　Klaus-Jürgen Wrede
○発　　表　2015年
○メーカー　Hans im Glück
○２〜５人用　約30分
○難易度　　やや軽め
○アマゾン・ドイツで購入