こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう

ボードゲームレビュー

パゴダ　☆☆☆☆☆☆☆　

　古代中国を舞台に、皇帝の望みにより、皇帝が訪れる予定の寺院に壮大な仏塔を建てることを競います。という壮大なテーマのもと、建築合戦で得点を競う二人用のゲーム。

　塔は５色カードをプレイして、柱や屋根タイルを使って建てていきます。最初に手札に２枚、場に各色１枚をオープンにして開始。

　カードを縦にプレイして柱駒を設置。一度の手番に３個まで置けます。階層ごとの色は一色。置いた駒数×階層数が得点、階が高くなるほど高得点ということ。

　カードを横にプレイすると屋根タイルを設置。屋根は下の柱と同じ色が条件。屋根は何階でも１枚１点ですが、色ごとにちょっとしたボーナスがついてきます。

　たとえば緑の屋根だと、２枚使って他の色の駒が置けることが２回できるようになったり、紫だと手札が４枚になったりできるのです。結構効きます。

　相手のカードはオープンになっている５枚は見えているので、次に相手に高得点を取られないようにプレイしていくことが求められます。上の方ほど柱の得点は高いので慎重にしないとどーんと点差が開いてしまいます。

　建築場所は６個所ありますが、３つの塔が完成したラウンドでゲーム終了。自分と相手のカードの色によって、屋根の色もどうするか悩ましいところです。

　後半は高得点の取り合いで、あれよあれよと３つの塔が完成。３点の僅差で今回の勝利はものにしました。

　手札以外の５枚は常にオープンなので、自分のカードと相手のカードの色を考えながら駒を選んだり、屋根を決めたりしていき、高得点を狙います。屋根を置いたときのボーナスも結構重要で、後々決定打になることも。前半はあちこちで様子見で建築が始まるも、どこかが高くなっていくと一気に集中する感じも楽しく、カード運ももちろん響くので、手軽に楽しめるお勧めの一作です。
※2014.8.31

パゴダ（Pagoda）　ゲームデータ

○デザイン　Arve D. F;ühler
○発　　表　2014年
○メーカー　Pegasus Spiele
○２人用　約30分
○難易度　　やや軽め
○駿河屋で購入