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ボードゲームレビュー

　パッチワーク　☆☆☆☆☆☆☆☆　

不規則な形の布きれを組み合わせて，芸術的なパッチワーク作品を作り出す二人用の一作。

　互いに９×９のマス目のボードを持ち，そこに布きれタイルを敷き詰めて作品を作っていきます。中央に時間ボードを置き，周りをぐるっと囲むように布きれタイルをランダムに並べれば準備完了。

　２マス分のタイルの前がスタートと決まっていて，そこにポーンを配置。手番にはポーンの先３つ分までのタイルを購入することができます。購入には値札に記されたボタン（金額）と作成にかかる時間が必要。

　購入したタイルは自分のボードに即配置，後から移動できません。ボタンのお金を払って，中央の時間ボードの駒を進めます。

　中央の時間ボードを中心まで進むと終了，手番はテーベのように，後ろにある駒が常に手番ができるようになっていて，場合によっては手番が続くこともあります。また，お金が無くて購入できないときは，相手の駒の前まで自分の駒を進め，そのマス分のお金を手に入れるという選択肢もあり。

　あととても大事なのが，タイルに付いているボタン！時間ボードのボタンのマークを通り過ぎるたびに，自分のタイルにあるボタンの数だけお金がもらえます。できれば早めにボタンが付いているタイルをたくさん並べたいのですが，今回はそれがうまくいかず，ここまできても４個分しかないという状態。

　他には，時間ボードにある１マスの皮パッチも，先に通過した方がもらえて，自分のボードの空いているマスを埋めることに使えます。ようやくここまで埋めましたが，獲得できるボタンの差がどうしても縮めれず不利な展開。

　互いにボードの中心まで行ってゲーム終了。最後は，埋めれなかったマスの数×２点がマイナスされるという厳しい条件で，自分はマイナス１点，相方２１点という，結局ここまでに集めたお金(ボタン)の差がそのまま結果となってしまいました。

　もう数回プレーしていますが，久しぶりにマイナス点になってしまい惨敗。やはり，前半にボタンがついているタイルをいかにたくさん配置できるかが大きく影響します。ある程度のマイナス分もカバーできるぐらいに，しっかりボタンを稼いでプレイできると余裕ですが。とても簡単なルールですが，タイルの選び方は悩ましく，互いのタイルの取り合いも熱くなる，何度でも挑戦したくなる，優れた二人用作品です。超オススメ！
※2015.3.27

パッチワーク（Patchwork）　ゲームデータ

○デザイン　Uwe Rosenberg
○発　　表　2014年
○メーカー　Mayfair Games
○２人用　約15分
○難易度　　やや軽め
○イエローサブマリンで購入