ボードゲームレビュー


パイオニア ☆☆☆☆☆☆☆

 アメリカ開拓の時代、馬車を使ったネットワークを構築し、自分の配下を入植者として配置していきます。より多くの馬車から入植者を、そしてより大きなネットワークの中にたくさんの入植者を置くことを目指します。

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 アメリカのボードにランダムに入植者タイルを配置、これらの都市が求めている職業のタイルです。北東の街から西の方へ向かって進めていきます。下の方にはアクションの詳細や、後に購入できる馬車が並んでいます。

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 手元にはマイボード、左から収入、購入、アクションとやることが分かるようになっており、永続効果のタイルを置く場所にもなっています。最初に5人乗りの馬車を持ち、5人の入植者がいます(入植者の種類はランダム)。

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 手番では、まず収入、基本3金、後に銀行家タイルがあれば1金増えます。お金はゲーム全体を通してキツメです。そして購入、最初は1回しか購入できませんが、商店タイルを手に入れると最大3回まで購入可能。道を1本か2本または新しい馬車を購入できます。道はマップ上のどこにでも配置できます(特につなげる必要なし)。これは、自分の道をいかに繋いでいくかがまず大事な要素。最後がアクション、木製の馬車を移動して、まだタイルが置いてある都市に進みます。タイルがあるとそこで必ずストップ。そしてタイルのアクションを行って、手元の馬車から入植者コマを置きます。ここまでが一連の手番。

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 手元の馬車から、同じ職業のタイルの都市へコマを置いていきます。馬車のコマ全て置けると勝利点。これも大きな要素、たくさん馬車を取って乗組員を配置できると勝利点が入ります。

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 このネットワーク作りのやりとりがゲームの根幹、自分の道を繋ぎ、その中に置いた駒の数が最後の得点に大きく響きます。馬車の移動にもコストはかかり、1路線1金で、銀行か他プレーヤーに払わなくてはなりません。また、職業ごとに特殊効果があるので、どこへ行くかも重要です。銀行家と商人はマイボードに置いて永続効果を発揮。他には、複線の道が置けるとか、金塊を取れるとか、コマを複数配置できるとか、馬車のコマを取り除ける(馬車が空になると得点!)とか。

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 新しい馬車を購入すると、座席に直ぐにコマを配置します。この人達もマップの都市にどんどん配置したいのです。右の馬車は一番左の商人が配置できれば12点入り、1金のボーナスももらえます。

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 ほぼゲーム終了時の様子。一番大きいネットワークの中にあるコマ×2点が入ります。ここでは、緑が大きなネットワークで得点を稼いでいました。最後は、そのネットワークに金鉱掘りが集めた金塊の得点が加わっての勝負。

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 こちらは2回目の様子。一緒についていた拡張セットを使って、2つの職業の効果が変わっています。複線が可能だった青い軍曹が、永続効果で道1本無料になり、複数配置可能だった農夫が、馬車1枚無料で取れるものに変わっています。この2つの変更で、プレイ感も大きく変わりました。

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 複線が不可能になり、より一層ネットワーク作りが需要に、無料で1本道が進める効果が効いていきます。また、農夫による無料の馬車のおかげで馬車が手に入るスピードがアップします。ここでは緑の自分が非常にうまくネットワークを作ることができ、13人のコマを配置できて勝利できました。

 基本ルールと拡張ルールと一度ずつプレイしましたが、ゲームの躍動感からすると拡張ルールの方が面白いと思いました。複線ができないのはネットワークを構築するのに非常に考えるし、馬車を移動する距離も伸びるのでゲームが大きく動きます。馬車タイルが無料で取れるのも、手元に馬車が増え、コマを配置するチャンスも増えてきます。4人でほぼ1時間で、互いの駆け引きが堪能できる今年の佳作の1つだと思います。
※2017.10.29

パイオニア(Pioneers) ゲームデータ

パイオニア
○デザイン Emanuele Ornrlla
○発  表 2017年
○メーカー Queen Games
○2〜4人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○KickStarterで購入