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ボードゲームレビュー
ポートベロー・マーケット ☆☆☆☆☆☆
ここは,ロンドンのポートベロー・マーケット。路地にたくさんの出店が並びお客を呼び込みます。治安を守っているボビー(警官)の位置も大切です。さあ,高得点が入る出店を並べ,お客を呼び込み点を稼ぎましょう。
3人でのプレー。ボードは路地が入り組んだ地域です。ここに自分の出店を並べていきます。アクションは手持ちの2〜4の3枚のタイルをつかっていくポイント制。3枚使い終わったらまた表向きにして3枚使うというように続きます。
出店の配置はボビーがいる地区に隣接している路地にどちらか端から順に並べる決まり。置いた場所で得点の基礎が決まります。ボビーの移動は可能ですが,越える路地によって得点を消費します。緑は3アクションのタイルで出店をざっと3つ並べてきました。
自分は黄色,4アクション使います。端の得点が高いので少しばらばらに配置してみました。ボビーの移動は自分の出店が最も多い路地は無償で越せるのでそれを使って移動しながらの配置。まだ,お客はだれも来ません。
使ったアクションタイルはいったん裏返し,全て使うとまた表向きにします。2と4のタイルは上が少し出ていますがその意味は後で。相変わらずばらばらに配置していますが・・・。
ここで緑が客を配置。客は布袋からランダムに取ります。ピンクの客は市民,グレーの客はサクラです。あと黒の貴族が1人いますが,これは最後に自動的に置かれるのでしばらくは関係なし。得点は出店の得点×客の組み合わせによる得点です。市民2人だと出店の得点×3となり大きいです。
出店や客の配置以外に得点源となるのが区画の占有です。2と4のアクションタイルを使い,任意の区画に置くと,その区画の自分の出店数×アクションタイルの数が得点で入ります。ここでは黄の出店数6×4点を獲得。使ったアクションタイルはそのままなので,新たに3以下のアクションタイル(だんだん小さくなる)をもらいます。
この青っぽいアクションタイルが交換したもの。マーケットにはぼちぼち客も置かれていますが,両端がグレーのサクラでは得点が伸びないので困ったものです,というか他の人の得点を下げる場所に置きたいですね。
ゲームも後半,だれかの出店がなくなるとそれが最後のターン,客も全部引かれると残った場所に貴族が置かれます。貴族が絡むと高得点になりますが,のこりのアクションで貴族の点を獲得できるでしょうか。緑に4×10の区画の占有点を与えてしまったのは致命的でした。
最後貴族がいる路地も出店を置き,何とか得点を加算。しかし,終始優位に得点を重ねた緑にはとうてい追いつかず大敗。
陣取り風な要素もたぶんにありながら,出店と客の配置やここぞというときに使う地区の占有のタイミングに結構悩まされるゲームです。ボードが密集した雰囲気で描かれているので,ぱっと見,重そうですが,結構あっという間に収束してあっけなさもあります。今回,初めてのプレーでもあり,先手番の有利さを全く覆すことができず惨敗でした。陣取り的なゲームは,基本,
先にやった方が有利なので,何かそれを打破する戦略を見つけないとおもしろさが味わえないような気もしました。今回,そこまで考えずにずるずると負けてしまったのが残念です。ただ,30分程度で終わるので,何回もいろいろ試して遊ぶことはできそうです。
※2011.10.23
ポートベロー・マーケット(Portbello Market) ゲームデータ
○デザイン Thomas Odenhoven
○発 表 2007年
○メーカー Schmidt Spiele
○2〜4人用 約35分
○難易度 中ぐらい
○オークションで購入