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ボードゲームレビュー
アール・エコ ☆☆☆☆☆☆
プレーヤーはビン,缶,紙コップなどを分別してリサイクル工場へ運びます。それによて多くのお金が入りますが,しばしば違法な廃棄物も作ってしまいます。違法投棄を少なくして,最も稼ぐのはだれでしょう?
中央にリサイクル工場なる得点カードを重ねて配置。5人なので上から0−1−2−3−3−マイナス2−4−5の順。手札は3枚,ゴミの種類は4種類です。手札から,一つの工場に同じ色のカードを何枚でもプレーします。写真の手前がプレーしたカード。カードにはアイコンが1こか2こついていて,これが4個以上になっていなければ,工場の向こうになるゴミ捨て場からカードを全部手札にします。このとき,手札が6枚以上になると,多い分だけ不法投棄になってしまい,カード1枚マイナス1点です!
ゴミを手札に入れた後は,リサイクル置き場に置いたカードのアイコンの数+1枚をゴミ捨て場に新たに置いて,新たな補充カードということになります。で,得点カードですが,手札からカードをプレイしたときに,ゴミのアイコンの数が4個以上になったら,中央から工場のカードを上から順番に取ってきてます。
ただし,得点カードは上ほど小さく,下ほど大きい,さらに途中にマイナス2点といういらないカードも入っています。最初の5枚目までは,どんどんカードをプレイして,ただし手札が多くなりすぎないように注意しながら,得点カードを集めに走りますが,−2が出たとたんに,誰もが慎重且つ様子見になるのがおもしろいところです。
手札は必ずプレーしなくてはならないので,どこかで-2点を取る羽目になるわけですが,総合得点との関係も考えての思い切ったプレーも必要。
しかも,最後の得点計算で,一つの色について1枚しかカードを取っていないと得点としてカウントしないというルールがあります。-2点も1枚だけなら0点で関係ないので,そのあたりどう取っていくかもなかなかの悩ましさです。結果,自分が3色のカードをバランス良く集めて高得点をたたき出し勝利を得たのでした。
最初に登場したのは2003年。作者が日本の川崎氏という当時としては珍しい作品。しかし,そのシステムの秀逸さが認められ各地で製品化されています。今でも十分に面白く,ゲーム会での評判も上々です。シンプルなルールのカードゲームながら,何を出してどこで得点するか,手札制限も考えて,どのカード群を加えるといいのか,そのジレンマには結構熱くなります。とりあえずは必携に入れるべき1作では。
※2013.6.11
アール・エコ(R-Öko) ゲームデータ
○デザイン Susumu Kawasaki
○発 表 2003年(これは2010年版)
○メーカー AMIGO Spiel + Freizeit GmbH
○2〜5人用 約20分
○難易度 やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入